釣り具屋さんのルアーコーナーに行けば、バス・ソルト・トラウトなどと、だいたいが対象魚別に分けられて陳列されていると思います。
初心者や人の言うことを信じやすい人は、その分類通りにルアーを買い、海用とされるルアーを淡水に使ったり、逆に淡水用とされるルアーを海では使わなかったりするかもしれません。
また、バスルアーのメーカーのルアーでトラウトを釣る、というようなこともしなかったりするかもしれません。
しかし、実際のところ、魚を釣るためには、基本的にこのようなことをする必要はなく、~用というようなルアーで他の魚を釣ることは可能で、自由に使っていいもののはずです。
確かに、バズベイトのような特殊で対象魚が限られるルアーもありますが、本来ルアーというものは、一つでも幅広い対象魚に対応できるものです。
スピナー、スプーン、ミノー、バイブレーション、メタルジグなど、こういった種類の物の単品でも、トラウトもバスもナマズもシーバスも根魚も釣れるものではありませんか。
また、世界で一番売れているルアーであるラパラのルアーの箱には、実に様々な対象魚が書いてあります。
本当によく釣れる良いルアーという物なら、~用などと言う必要がないくらい、何でも釣れてしまうものなのです。
それを、大半のルアーメーカーが、対象魚を絞って売ったり、特殊な仕様にして使用場面を狭めていたりしているのは、その方がルアーが売れるからだと思います。
~専用、こんな条件専用というようにルアーを売れば、それを信じた人が、その用途ごとにルアーを買ってくれるはずです。
これが、一つのルアーで何でも釣れるとなってしまったら、買う数が減ってしまいます。
「専用設計のルアーは、それだけよく作られているから、よく釣れるんだ」という人もいるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか?
もっともらしく宣伝されている今時のルアーが、何十年も昔からあるような汎用定番ルアー以上に釣れることは、滅多にないのではないでしょうか。
そういうことを言う人は、きっと自分が魚を釣るのではなく、自分がメーカーにルアーで釣られているだけなのではないでしょうか。
ですから、~用ルアーみたいなものは、得てして大したことないことが多いわけで、あまり相手にしない方が良いのかもしれません。
そういった物よりも、何でも釣れると書いてあるような、昔ながらのルアーを買った方が、結局はよく釣れますし、使い道も多いのですから、ずっとお得だと思います。