私は、釣りで古い道具を使うのが好きですが、釣り関係の古い本を眺めるも好きです。
そしてそれらは、実際に釣りをするのにも役に立つことも多く、ネット全盛のこの時代においても、とても大事なものとなっています。
まずは写真。
古い釣りの本を手に入れた時に、一番楽しみにしているのは写真です。
なんだか、子供じみた読書のようですが、一番の楽しみは写真をじっくり見ることなのです。
フィルムで撮られた質感豊かな写真、まだスレきっていなかったであろう猛々しい魚(魚が死んでいることが多いのは心苦しいが…)と、その傍らに写るタックル。
特に、写真の隅っこに写るタックルを眺めては、「このリールはあれかな」などと判定するのが楽しく、そのうちに実物が欲しくなってきてしまい、気づくとネットで探し始めてしまうことも多いです。
内容に突っこみを入れる。
古い本の楽しみ方の一つに、内容に突っこみを入れることがあります。
古い本の中には、絵や文章に、今の時代から考えると明らかに間違っていることや、間違いではないが、どうなんだろうか?と考えさせられるようなことが載っていることがあります。
これを、笑って突っこんでみたり、どうしてそれが間違いなのか、今一度考えてみたりします。
役に立つことも多い。
古い本だからといって、バカにできない面も多々あります。
実際には半分が釣り具の宣伝のような現在の本よりも、役に立つと言っても良いかもしれません。
断片的ではない知識。
現代の若い釣り人は、ネットなどで、必要な情報だけ手に入れて釣りを身につけるため、知識が断片的になりがちです。
結果的に基本的な考え方や技術が、正しく身につかないことがあります。
そういった若い世代にこそ、是非一度古い入門書などを読んで、ロッドの持ち方から、自分の釣りを見つめ直すことをお奨めします。
使う道具は進化したかもしれませんが、魚は進化したわけではありません、基本に忠実な釣りを覚えれば、自ずと釣果が伸びるはずです。
ポイントがダダ漏れ。
古い釣りの本には、今では考えられないくらい、ポイントが詳細に記述されていることが多いです。
インターネットでいくら検索しても分からないような情報が、堂々と載っていたりもします。
当然、時代の経過とともに廃れてしまった場所も多いですが、意外と今でも使える場所もあります。
ポイント紹介の本などは、今でも高額で取引されていることからも、かなりの情報の宝庫だと言えるでしょう。
また、例えそのポイントがダメになっていたとしても、何故その場所が良かったか考え、現在でも同じような条件の場所を探すというように利用もできます。
このように、釣り関係の古本というものは、意外と楽しめたり、役に立ったりするものです。
新品の雑誌を買うくらいなら、古い本を何冊か買った方が、ずっと良いのかもしれません。
古本は、あなたの釣りを進化させる宝の山なのです。