NHKのBSで放送されている番組に、「釣りびと万歳」というものがあります。
この番組は、タレントなどが日本各地を訪れて、目標とする魚を釣るために、その釣りに精通した人を「釣り兄貴」と呼び指導を受け、釣り上げることを目指すという内容です。
番組では、始めに釣り兄貴と話し合い、魚のサイズや数の目標を掲げるのですが、この目標が達成できることは、あまり多くありません。
私は毎回見て集計しているわけではないので、正確なところは分かりませんが、達成率が5割を切っていることは間違いないと思います。
この現象は、見事に釣りの現実というものを表していると思います。
どんな釣りでも、「よし!、○○を釣りに行こう!」と思って出掛けていったところで、望み通りにその魚が釣れる確率は、そこまで高くありません。
さらに、そこにサイズや数の目標まで設定してしまったら、それを達成することは、そう簡単ではないものです。
あまり釣りをしたことがない人が、他の釣り番組や動画などでバンバン魚が釣れるのを見て、「私もやってみたい」と思ってみて釣りを始めてみると、あまりの魚の釣れなさにびっくりすることになるかもしれません。
そのような初心者の人達に、「釣りというものは、基本的には釣れないものだ」という現実を教えてくれる番組として、釣りびと万歳はとても優れているものだと思います。
釣りを始めようと思う人達には、是非とも一度釣りびと万歳を見ていただき、「全然釣れないじゃん」という釣りの現実を知ってもらってから、それでも釣りをしてみたいか考えてみることをお奨めしたいです。