私は、魚を釣って写真を撮るのが趣味なのですが、魚をネットの上に寝かして撮る時には、やっぱりネットは小さいほど絵になりますね。
ネットが小さければ、魚は大きく見えます。
魚体に対して余裕のある大きなネットを使った時と比べると、魚の全長が長く見えるだけでなく、体高もあるように見えますから、あまり大きくない魚でも、とにかく立派に写ってしまうのです。
まあ、正直こういった手法はインチキみたいなところであるわけですが、いつでもネットのサイズを気にする必要のないような立派な魚が釣れるわけではないのですし、どうしてもやりたくなってしまいます。
ただ、魚が立派に見えることを狙い、あまりに小さいネットを使い過ぎると、本当に立派な魚が掛かった時にはピンチに陥ります。
ネットに対して魚が大き過ぎると、ランディングの瞬間になかなかネットに入らなかったり、一度ネットインしたのに飛び出してしまったり、そんなことをしているうちにバラしてしまったりと、危険がいっぱいなのです。
ですから、小さいネットを使うのはホドホドにしておくべきなのでしょうが、近頃私は余程本気で釣りをする時以外は、小さめのネットばかり使っています。
「どうせそんなピンチになるような魚は釣れないでしょ」と油断しきっているからだと思うのですが、不意の大物が掛かり、この油断により失敗したことなんてことはまだありません。
これが良いことなのか悪いことなのか、よく分かりませんが、 とにかくあまり夢のない釣りを続けているということだけは確かなようです。