釣りにゃんだろう

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ヒメマスをルアーで釣りたいか。

十和田湖や屈斜路湖などでは、秋の産卵期に接岸したヒメマスを岸から釣ることができます。
エサやフライでよく釣れますが、ルアーでも釣ることができます。
釣り人の中には、随分と遠くからこの魚をルアーで釣るために出掛けていく人もいるようですが、そこまでしてやるほどのものではないのではと、私は思ってしまいます。

 

まずヒメマスという魚は基本的に小さい魚です。
屈斜路湖などでは、たまに降海したような大きな魚が釣れるようですが、基本的には完全に小物釣りです。

大きさのわりに引いたり跳ねたりと暴れますが、わざわざ遠くから来てまでルアーで真剣に釣る価値があるのかは大いに疑問です。

「ちょっと近くを通ってみたら、たまたま魚が群れていたから遊んでみるか」という程度だったら分かりますが、最初から「ヒメマスを釣りに行くぞ」と張り切って、遠路はるばる出掛けていくようなものではないと思います。

 

それに加えて、ヒメマスはほとんどか小魚を追って食べているような魚ではないですし、秋は産卵期でもあり、ルアーに対する反応は決して良くありません。
反射や威嚇を使って無理矢理食わすというような釣りであり、そもそもがルアー釣り向きではないわけです。

この点から考えても、わざわざ張り切ってルアーで釣るような魚ではないと、私は思ってしまいます。

それでも、釣り人ならどんな魚でも一度は釣ってみたいと思うでしょうし、ルアーフィッシングが好きな人なら自分の好きな方法でチャレンジしたいと思うことはあるかもしれません。

ただ、そういった人にしてもおそらく「一度釣れば充分」といった気持ちになるのではないでしょうか。

 

ヒメマスのルアーフィッシングとは、このようにガチでやるほどのものではないと思います。
そんな釣りの様子が、シマノの最高級リールのCMに使われていたりするのですから、ちょっと不思議ですね。
もっと他にリールの性能が試されるような、ガチな釣りの場面にすることはできなかったのでしょうか。
あのCMを作ったのは、余程釣りに疎い人達なのかもしれません。