釣りのポイントというものは、車を駐車した場所のすぐ近くであったり、そこから何時間も歩かなくては辿り着けないこともあったりと、実に様々です。
なんとなく、駐車地点から遠いポイントほど、日頃から釣り人が沢山入る可能性は低くなるはずですから、よく釣れるような気がするものですが、実際にはどうなのでしょうか。
今回は、北海道でのトラウトフィッシングの場合について考えてみたいと思います。
遠くに行けばパラダイス?
私は、結構歩き回るのが好きですし、地形図も読めますし、藪漕ぎも頑張れる方なので、あまり人の立ち入らない場所まで、釣りに行くことができます。
「ここまで来ればパラダイスだろう」などと、夢を描いて何時間も歩いたりもしたこともあったのですが、その期待が裏切られることが、沢山ありました。
それから、冷静に車を停めた地点から5分以内のようなポイントと、必死に歩きまくったポイントとの釣果を比べてみると、実はあまり差がないことに気づきました。
車からすぐの、橋の真横のようなポイントには、踏み跡がしっかりと付いていて、いかにもひっきりなしに釣り人が入っていそうで、なんだか魚が釣れそうにありません。
しかし、意外とそういう場所の方が、良い魚が釣れるなんてことが少なくなかったのです。
これは、人が沢山来る有名ポイントというものは、やはりそれだけ魚が寄り易いような昔から実績のある良い場所であり、中途半端な穴場などよりも、魚が多いのではないでしょうか。
そして、人が多く入るために魚がスレたり留守になることもあるものの、またすぐに魚が入る可能性も高く、釣りをしたタイミングが良ければ、良い魚が釣れるということになるのではないでしょうか。
踏み跡がつきまくっているから、他の人に魚が釣られてしまって居ないとも考えられますし、魚が寄り易い鉄板ポイントであるとも考えられるのです。
どちらに転ぶかは、釣りをするタイミング次第なのでしょうが、車横付けポイントには、バカにしてはいけないだけの実力があることは確かだと思います。
北海道で釣りをするのに、ガイドは必要か?
さて、ここでちょっと気になることとして、たまに北海道に釣りをしにきて、ガイドを雇っている人がいることがあります。
遠方などから釣りに来て、ポイント等に詳しくないので、ガイドを頼んだ方が安心だと思って雇うのでしょうが、その効果はいかほどのものなのでしょうか?
北海道には、海外のように、何時間も原野を車で走ったり、ヘリコプターに乗って釣り場に行かなければならないような、大自然は存在しません。
かなり開発が進み、道路だらけの場所であり、誰でも車を停めたすぐ横で、タイミング次第では結構良い釣りが出来てしまうような場所なのです。
このような場合でガイドが必要なのでしょうか?
レンタカーと釣りのポイントの古本一冊を頼りに自分で釣りをするのと、ガイドを頼んだ場合と、そんなに釣果に差がでるものでしょうか。
ごく稀にガイドを頼んで良い釣りができることもあるでしょうが、その確率は一人で釣りをした場合と、大差はないはずです。
正直、北海道の釣りのガイドなんて 、海外のガイドと比べたら、詐欺とまでは言わないものの、「ガイドごっこ」のようなレベルだと思います。
そして、それを利用するなんて、「私はバカで釣りの下手な金持ちです」とでも言っているようなものだと思うのですが、どうなんでしょうか。
ガイドに大金を払ったのに小魚しか釣れない人も居れば、車を橋の袂に停めて、ふと釣りをしてみたら、大物が釣れてしまう人も居る。
なんだかとっても皮肉で面白い構図になっているわけですが、どちらの釣り人になるのかは、釣りをする人の運と判断力次第なのでしょう。