以前、釣り場で「川が濁っているから諦めて帰る」と、言っている釣り人に出会ったことがあります。
ところが、川の様子を見てみると、「ちょっと濁っているかな」というくらいで、全く釣りにならないようなレベルではなく、むしろその川では標準的な状態でした。
「これくらいなら釣れるのに、もったいない」と私は思ったのですが、どうもその人は普段は湖で釣りをする機会が多い人のようでした。
湖で釣りをしていると、強風が吹き付けた浜辺とか、ターンオーバーでもしない限り、立ち込んだ自分の足が見えないような濁りに遭遇することは少ないでしょうから、ちょっとした濁りでも釣りにならないと思ってしまったのでしょうか。
川で釣りをしている人の中にも、日頃は渓流でしか釣りをしなくて、濁った川では釣れないと思っている人がいるようですが、そんなことはないですよね。
渓流でも本流でも多少は濁っているくらいの方が釣れますし、本流なら足が見えないくらいの濁りでも普通に釣れます。
このように、日頃水が透き通っているような場所でばかり釣りをしている人は、「水が濁っていてダメだ」と判断する基準が厳しすぎる傾向がある気がします。
大きな川では、濁っているのが平常運転みたいなことも多いですし、その判断基準で釣りをしていたら、一生釣りができなくなってしまうかもしれませんから、考えを変える必要があるのではないでしょうか。