釣りにゃんだろう

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川の泥から温泉のような臭いがする。

足元がネチネチした湿原の中を流れる川の岸辺を歩いていて、うっかり足が深く沈む場所を踏んでしまうと、ムワーと温泉の硫黄のような臭いがしてくることがあります。

おそらく植物が堆積して腐敗した臭いなのでしょうが、あまり気持ちの良い臭いではありません。

 

それでも私は、「これが大事なんだ」「これが自然なのだ」と自分に言い聞かせて、穏やかな気持ちで脚を泥から抜くことを試みることにしています。

このように植物が堆積して腐り泥になるには、もの凄い長い時間がかかるとされています。
湿原には、このような長い年月をかけて蓄えられた養分のある泥があるため、水も豊かになり、魚も増え、動物も住めるのでしょう。
つまり、臭いズブズブの泥は、自然の豊かさを表しているのです。

 

多くの川では開発が進み、湿原は乾燥し、このような泥が失われ続けています。

湿原河川で釣りをしていて、脚が泥に埋まり「うえっ」というような臭いがしなくなったら、もうその川は死が近いということなのではないでしょうか。

川にくっさい泥があるかどうかは、川の状態を判断する大事な基準だと、私は思っています。