釣りにゃんだろう

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釣りと移住と田舎暮らし。

都会に住んでいる釣り人の中には、田舎暮らしをして釣り三昧の日々を送りたいと夢見ている人も多いかもしれません。
このように田舎に移住すると、どのようなことが起きる可能性があるのか、今回はちょっと考えてみたいと思います。


田舎は人生の楽園ではない。

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「人生の楽園」という、中高年が田舎に移住して暮らしている様子を伝える長寿テレビ番組があります。

私は、子供の頃はこの番組を見ては「いいなぁ、僕も早くこうしたいな、釣りができる所がいいなぁ」と思っていましたが、最近では全く思わなくなりました。

なぜなら、日本中あちこちの田舎に行き、ちょこちょこと暮らして様子を見てきたり、様々な所で暮らした仲間などの話を聞いた結果、やはり田舎はめんどくさいと実感したからです。

よく話題になるような「村八分」というようなことが何処でもあるとまでは言いませんが、やはり何だかんだ言って、田舎に行けば行くほど、閉鎖的な雰囲気の土地は多い気がします。

よそ者に対しては差別的に扱う所もありますし、完全に自分達のルールや考え方が固定されていて、その基準でしか物事を考えられない人々が多く住み、よそ者がその枠から外れて暮らすのは難しいような場所が多いです。

また、土地の人同士でも、ニコニコのんびり暮らしているように見えても、裏では醜い争いごとをしているなんてことも少なくありません。

そんな中で、あれこれ気を使ったり、様々な行事に参加したりして暮らしていくことは、とても不自由なことでしょう。

やはり、田舎に人が居なくなるのは当然のことで、それはそれだけ暮らし辛いからだと思います。
その暮らし辛さとは、仕事や立地的なことではなく、人間関係などの社会的な問題のことです。

よく、人が居ない来ないと悩んだり対策を行っている土地などがありますが、その原因は悩んでいる人たち自身の存在だったりするのですから、救いようがありません。
田舎は、このように非常に面倒な人間が住んでいる可能性が高い場所であるため、かなり強靭な精神力の持ち主でない限り、移住して来た人が田舎で暮らすというのは難しいでしょう。


田舎に移住するなら。

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それでもやはり、田舎暮らしして釣り三昧の日々を送りたいんだ、と思うのなら、どのような場所にすれば良いのではないでしょうか。

まず、おすすめなのは移住者だらけの場所です。
完全に移住者の方が昔からの土地の人よりも多くなっているような場所では、田舎でもそこまで閉鎖的な場所ではなくなっている可能性があります。


それから、ほとんど人の居ない場所もおすすめです。
過疎化が進み、自治会などが消滅している場所が最高です。
人が居ないのですから、人付き合いがそもそもほとんどありませんし、面倒なことは少なく、ゆっくりと静かに自分の暮らしに専念できるはずです。

 

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以上のようなことから、「移住して田舎暮らしして釣り三昧だ」と思っている方には、かなり慎重に検討されることを、私はおすすめします。

田舎に移住した人が言っていました。
「人が一番怖い」と。
田舎で恐ろしいのは、熊でも嵐でもなく、人間であるということらしいです。
この意見について「なるほどな」と私は、納得せざるを得ません。