2000年代初頭くらいでしょうか?
メガバスというメーカーのルアーやロッドが、大流行したことがあったと思います。
私は、その当時は釣りをほぼしていない状態でしたが、「へビーメタルのバンド名を使ったルアーが流行っているらしい」と知っていたくらいですから、かなりのブームだったのでしょう。
散歩していても、小さな昔ながらの釣具屋さんの入り口に、「メガバスルアーあります」という貼り紙がされているのを見かけたこともあり、「初期のガンプラか」と突っ込みたくなったものです。
そんなわけで、当時はメガバスのルアーは入手困難でプレミア価格が付くほどだったらしいですが、今はそれほど人気があるわけではないようです。
中古ルアー屋には、パッケージに入ったままの商品が、特に高い値段でもなく大量に転がっていますし、ロッドなども安く売られているのをよく見かけます。
私はバス釣りの世界には詳しくありませんが、現在ではメガバスはあまり流行っていないどころか、ロッドやルアーを使っていたら、ちょっとダサいくらいの認識が主流になってきているのではないでしょうか。
このような状況を見ていると、釣り具の世界にも流行り廃りがあり、今流行っているような物も、数年後にはどうなっているのか分からないのだなぁと実感します。
ですから、あまりに流行に乗って熱くなり釣り具を買い漁ると、数年後にはろくな価値がないものになり、後悔するなんてことにもなるのかもしれません。
しかし、その価値がないというのは、中古価格などあくまで世の中が決めた価値観からのことでしかありません。
もしも、人気がなくなった物でも、自分は気に入っていて、それでよく魚が釣れるのなら、あなたにとっては素晴らしく価値のあるものなのではないでしょうか。
メガバスのルアーも爆発的な人気はなくなってしまったようですが、なかなか優れた物は多いらしく、どうしても必要だと思い使っている人は、今でも結構居るようです。
そういう人達にとっては、今でも価値があるものでしょうし、苦労せずに安く手に入る今の時代は最高なのかもしれません。
やはり、釣り具選びというものは、流行り廃りに左右されず、商品の本質というものを見極め、本当に優れた自分に必要な物を選ぶということが大切なのではないでしょうか。
物の本当の価値を決められるのは、人気や他人のインプレではなく、自分自身だけなのかもしれません。
最近、メガバスのルアーが安く売られているのを見かける度に、そう思います。