釣りにゃんだろう

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名人はこだわらない。

いつだったか、テレビにテンカラ釣りの名人のような人が出ていたのですが、毛鉤のボディを巻くのに配線保護用の黒いビニールテープのようなものを使っていました。

私は、その様子を見ていて、「本当に釣りが上手な人というものは、やはりこんな感じなのだなぁ」と納得してしまいました。

 

普通、釣りの名人などというと、伝統にこだわり古くからある形を保とうとして、毛鉤なら天然素材の使用にこだわりそうなものですが、その人はそうではなかったのです。

昔は毛鉤に使われなかったような素材でも、便利でよく釣れるものなら積極的に取り入れていて、古くからの方法にこだわり意固地になるようなところが全くないのです。

 

釣りが本当に上手な人には、このようなタイプの人が多い気がします。

新しいものでも「使えるものは使う」「取り入れられるものは取り入れる」といった姿勢で、自分の釣りを進化させることをやめないのです。

釣りをある程度していると、自分なりのよく釣れる方法が確立してきて、他の新しい方法を受け入れなくなってきてしまいがちですが、そんなことではいけないのでしょうね。

伝統的な釣りであるテンカラの名手がビニールテープを使っているくらいなのですから、もっと柔軟に釣りをしていかなければならないと反省させられるような一件でした。