私は、たまにブックオフなどで、トラウトフィッシングやフライフィッシングの雑誌が200円程度で売られていたら買ってきて、暇潰し程度に読んで古紙回収に出しています。
こんなことをしていて最近気づいたのですが、この種の雑誌は毎月発売されているものは少ないようですね。
数カ月に一回とか、季刊であることが多いようです。
こうなっているのは、取材が間に合わないから、なんてことではないと思います。
おそらく毎月出してもろくに売れず、採算がとれないからなのでしょう。
そう予想できる根拠として、こういった季刊釣り雑誌の値段があります。
私は、数百円で手に入れているから、あまり気にしていませんでしたが、よくよく見てみたら2,000円前後することがザラではないですか。
いくらカラーページが多いといっても、雑誌が2,000円とは驚きです。
このびっくりな値段が表しているのは、これくらいの額を取らないと成り立たないくらい売れないものだということなのではないでしょうか。
しかも、大金を出したところで、中身の半分くらいは記事のフリをした商品の宣伝だったりするわけです。
これも、ろくに売れないから、広告費で成り立っているということの表れだと思いますが、こんな物なら雑誌ではなく本を買った方が、ずっと有意義なお金の使い道の気がしてきてしまいます。
こんなことを続けていれば、さらに売れなくなり、さらに広告のページが増え、ついには読む人がいなくなり、広告を載せる意味もなくなり、廃刊という流れになる可能性も高いのではないでしょうか。
ここまでハッキリと悪循環に陥っている商売は、ちょっと珍しいくらい、この種の雑誌は完全にオワコン化しているとしか思えません。
本や雑誌というものには厳しい時代となっていますが、そんな中でも真っ先に消えてしまいそうです。
とんでもない値段を見る度に、私は「ああ、もうすぐなくなるんだな…」と思っています。