スプーンというルアーは、実に様々な色がありますが、管理釣り場用の物を除けば、大部分のものが裏面がシルバーかゴールドです。
この2色のものを、釣り場の状況や魚種によって細かく使い分けている人もいますが、だいたいの人は「なんとなくこっちが好きだ」などと、感覚的に選んで使っているのではないでしょうか。
一般的に言われている使い分け方。
昔からルアー釣りの入門書などに書かれている使い分け方としては、次のようなものがあります。
暗い時間・水が濁っている時はゴールドが良く、明るい時間・水が澄んでいる時はシルバーが良い。
他にも、魚種によっても、どちらの方が良いなど様々な説があります。
これらの説は本当なのか。
実際に魚を釣っていると、このような説は、本当のような気もしますし、そうでもないような気もしてきます。
水が濁っている場面で、ゴールドにチャートのラインが入ったスプーンで、2投連続で魚が釣れたことがあります。
もう教科書通りのような濁っている時に有効なカラーなので、本当に有効なカラーだったのだと、ちょっと信じたくもなってきてしまいます。
しかし、水が濁っていたって、シルバー単色のルアーで釣れたこともいくらでもあるわけで、たまたま釣れた時にその色を使っていただけなのかもしれない気もしてきます。
魚種にしたって、例えば鮭ならゴールドよりシルバーが良い気がして、シルバー系のものばかり使っているから、それで釣れるのであって、本当は他の色でも釣れるのではないか、とも思うわけです。
感覚的に選んで良いのではないか。
実際に釣りをすればするほど、釣れたのは、スプーンがシルバーまたはゴールドだったからなのか、それともたまたまその時その色を使っていたからなのか、よく分からなくなってきてしまうものです。
そもそも、ルアーのカラーの影響というものは、こちらに書いたように非常に曖昧なものの気もします。
ですから、誰かが言っているからとか、本に書いてあったからなどは、あまり気にする必要はなく、金でも銀でも、自分の気分や好き嫌いで選んでしまっても、まったく釣果に影響はないのかもしれません。
そして、そんな感覚的な選択が、時として爆発的な釣果をもたらすことがある釣りであり、それが釣りの魅力の1つでもあるのではないでしょうか。