釣り糸(ライン)というものは消耗品ですので、釣りを続ける限り一生買い続ける必要があります。
そのような性質のものですから、大量に巻いてあるものや、たまたま安売りになっていたものを買っておけば、お得に手に入り、決して無駄にはならないはずのものです。
そんなわけで、気づいたら随分とラインが家に貯まっているなんてことが、釣り人には起きがちでもあります。
今回は、そんな家に貯まりがちなラインを保管しておくときの注意点について、考えてみましょう。
高温多湿は避けるべきか。
ラインには、ナイロン、フロロカーボン、PEなど、様々な素材のものがありますが、どの素材のものでも劣化してしまうと、弱くなってしまうものです。
素材によって劣化させる要因は多少は違うでしょうが、どの素材でも高温多湿の場所で保管することは避けた方が良いはずです。
食品などと同じように、陽が当たったりしない、涼しい場所に置いておくのがベストなはずです。
ですから、ラインやラインを巻いたリールを、高温になりやすい自動車の中に置いておくことなどは、ラインには最悪な条件なのではないでしょうか。
このようなことが原因で、千載一遇の大物が掛かった時に、ラインが切れてしまう可能性もなくはないはずです。
ナイロンラインは特に注意。
ラインの中でもナイロンラインは、吸水性があり湿気に弱く、また紫外線で劣化しやすいため、特に保管時に注意が必要です。
適切な方法で保管をしておかないと、いざ使った時に「妙に簡単に切れるな」なんてことになりかねません。
紙のパッケージ。
ラインというものは、パッケージの台紙などに紙が使われていることが多いです。
これにはちゃんとした理由があるようで、紙には吸湿性があり、パッケージ内の湿度をある程度調整する効果があるのではないかと言われています。
そのためか、お店でかなりの期間吊るされて売られていたラインの強度を調べてみると、あまり劣化していなかったという実験結果もあるそうです。
ですから、ラインを買ってきてもパッケージからは出さず、そのままの状態で保管しておいた方が良いのかもしれません。
また、使いきらずに保管しておく時も、できるだけパッケージされた状態に近くしておいた方が良いのかもしれません。
以上のように、少々考えすぎかもしれませんが、ラインを保管しておく時には、ちょっとした注意が必要だと思われます。
ほんの些細なことですが、物事の勝敗というものは細部で決まることが多いものですから、気をつけておいて損はないことでしょう。