YouTubeなんかで、スコットランドやアイルランドのサーモンフィッシングの動画を見ていると、大きな魚は滅多に釣れていません。
北欧なんかでよく釣れている抱きかかえるようなサイズの魚は、滅多に釣れないようですし、「これだったら、日本の川で釣れるブラウントラウトとあまり変わらないな」といった魚がほとんどです。
アトランティックサーモンとブラウントラウトは、分類上は近い種類ですし、自然繁殖している日本の一部の川では、小さめのサーモンのような立派な魚を釣ることができます。
この魚が自然繁殖していることは問題となることもありますが、私はダムだらけで分断されて、在来種がほとんど繁殖していないような川なんかには、居たって良いのではないかと思います。
開発が進み、天然のサクラマスもヤマメもイワナも、ほぼ絶滅してしまったみたいな川は、日本中に沢山あるわけで、そういった場所にブラウントラウトがうまいこと入り込んで住んでいるのなら、そこまで問題視することではないと思います。
もちろん、まだ天然のヤマメやイワナが居る川に、逃がしたり拡がってしまったら大問題だとは思いますが、その存在の是非は場所によって判断するべきでしょう。
生態系もくそもないような、開発により死んだはずの川で、日本に居ながらにして外国に行ったような釣りができるのですから、お得と言えばお得な話です。
アジア人がスコットランドやアイルランドに行って釣りをするのは、お金や権利の面で非常にハードルが高いでしょうし、誰でも同じレベルの釣りができてしまう日本というものは、実はかなり恵まれた環境なのかもしれません。