釣りにゃんだろう

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川で流されても、ライフジャケットを着ていれば助かるのか?

川で釣り人が流されて死亡したニュースがあると、よく「ライフジャケットを着用していれば助かった」というようなコメントが見られますが、はたして本当にそうなのでしょうか?

 

 

まず、川で釣りをしている人が、ウェーダーと呼ばれる胸まである長靴のような物を穿いていた場合、川に流されると水が中に入ってきます。
一応腰にベルトをして、水が入りにくくしているものですが、水はどうしても入ってきてしまいます。

そうなると、水の入ったウェーダーが浮き輪のようになり、脚に浮力が生まれて、逆立ちしたように、頭が下に向いて水中に突っ込まれる状態(通称 犬神家状態)になります。

この時に、ライフジャケットを着ていたとしても、顔が水面から出た状態になるかは、浮力のバランスに左右され、微妙なところだと思います。

うまく顔が出ていれば、そのままの状態で流されていくかもしれませんが、顔が水中に突っ込まれて、窒息しながら流されていくかもしれません。

 

これが、鮎タイツと呼ばれるような、ウェットスーツのような身体にフィットした穿き物なら、水が内部に入ることはなく、ライフジャケットを着ていれば、頭が出て浮いた状態で流されていくことでしょう。

それでも、顔が出ていて浮いていれば、死ぬことはないかというと、川の流れというものは、そんなに生易しいものではないと思います。

激しい流れのある川では、浮いていたって、水を沢山飲んで窒息したり、岩にぶつかって頭や身体に傷を負ったり、ただでは済まないでしょうし、死ぬことはあると思います。

泳いで岸にたどり着けるなんて元気な人は稀でしょうし、そんなことができる人なら、そもそもライフジャケットがなくても助かるかもしれません。

 

さらに、もしライフジャケットを着用した状態で、川に深く立ち込んでしまったら、身体を浮かす力が加わって、かえって川に流されやすくなってしまうかもしれません。

鮎釣りなんかだと、胸まで水に浸かる人は多いですから、ライフジャケットを着て釣りをしたら、余計に危険なのではないでしょうか。

 

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このように、川釣りでライフジャケットを着ていたら、逆効果になることもあるわけですし、着ていれば助かるというほど甘いものでもないでしょう。

やはり、川での釣り人の事故を減らすには、釣り人自身が無理をしないという方法が一番だと思います。

まあ、そうは言っても、釣りに夢中になっていると、ついつい無理はしてしまいがちですから、多少の犠牲者がでることは、もう仕方がないのかもしれません。