釣りにゃんだろう

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釣りは、リラックスしたりリフレッシュしたりできるものなのか。

たまに、テレビ番組で釣りをしている芸能人やスポーツ選手が、「日頃の生活を忘れてリラックスできる」とか「自然の中でリフレッシュできる」とか言っていることがありますが、釣り人の多くは、この言葉には賛同できないのではないでしょうか。

釣りをして、リフレッシュできたりリラックスできたり、場合によってはボーッとできるなんて言う人は、そこまで真剣に釣りをしていないから、そんな呑気なことを言えるのだと思います。

 

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そういったことを言う人にとっては、釣りはあくまで、たまに行うちょっとした余暇の楽しみでしかないのでしょう。

しかし、釣りにハマっている人達にとっては、釣りはそんなに生温いものではありません。
釣りが生活の中心になっていて、例え仕事をしている途中だって、隙あらば釣りのことを考えていますし、お金や時間を惜しみ無く釣りに使います。

釣りはたまにやる楽しみではなく、釣りのために生きている状態なのです。

そんな状態なのですから、リラックスとかリフレッシュとか悠長なことは言っていられません。
釣りをする時間が余暇なのではなく、釣りが人生のメインイベントなわけで、とにかく釣るのに本気で、下手したら仕事よりも真面目に集中して行っているものです。

リラックスとかリフレッシュとか言えるのは、余程良く魚が釣れた日くらいで、なかなかそんなに心の余裕がある人はいないと思います。

 

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ですから、釣りをすると「日常生活を忘れてリラックスできる」なんて言っている人がいる度に、私は「あんまり釣りにハマってないんだなぁ」と思ってしまいますが、同時にちょっと羨ましくもなってしまいます。

なぜなら、リラックスして気楽に行う釣りと毎日釣りのことばかり考えて必死に行う釣りと、どちらが楽しいかと考えれば、前者だと思うからです。

毎日毎日、釣りたいという気持ちに憑りつかれて暮らすのは、なかなか苦しいものです。
「釣れたら嬉しいな」とあまり期待もせずに気楽に釣りに行けたら、どんなに楽しいことでしょうか。

 

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しかし、一度釣りに本格的にハマってしまったら、そんな無心の状態には、もう戻れないものだと思います。
戻れるとしたら、自分の釣りたいと思う様々な種類の魚を、サイズも数も満足できるまで、もう充分過ぎるほど釣ってしまった時まで無理なのではないでしょうか。

釣りにハマっている人は、このように長い悪夢の中を彷徨い続けているようなものなのです。

まあ、それだけ苦しんだぶん、他の事では味わえないような喜びを感じられることもあるわけですけどね…