釣りにゃんだろう

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フライを教える人が左利きだと問題がある?

先日、古本で300円ほどになっていたので、「ウェットフライの戦術」という地球丸から出版された本流のフライフィッシングの解説本を買ってみました。

10年ほど前の本なので、ちょっと情報が古いところはあるものの、筆者の人は釣りが上手なようで言うことに一理ありそうですし、釣りの参考にはなりそうな本ではありました。

ただ、パラパラとページをめくっていたうちに気づいたのですが、どうもこの筆者の人は左利きなようです。

別に左利きの人を差別しているわけではありませんが、そのせいでなかなかの問題が生じていまっていました。

 

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主に問題が生じてしまっていたのは、キャスト方法の解説の項目です。
右利きの私とは動作が違うため、やっていることを理解するのが、なかなか難しいのです。
右利きと左利きでは、キャスト時に使うべき川の流れの向きが逆になるわけですし、非常に混乱します。

左利きの人には、逆にとてもよく分かりやすい本なのかもしれませんが、世の中の大多数の右利きの人には、やや難解な本になっていると思います。

キャスト方以外にも、あらゆる場面の写真が左利き仕様ですから、ちょっと頭を使わなくてはならない場面もありました。

 

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写真を反転させれば右利きの構図にできたような気もしますが、反転されていませんし、イラストまで左利きの図で書かれています。


このように、この本は世の中の多数派の右利きの人には不親切極まりない、なかなか尖った左利き派の一冊となっているのです。

普通は、こういったことは編集の人が気づきなんとかしようと思うものではないでしょうか?
編集者も左利きだったのでしょうか?
筆者の人だって、少しでも多くの人に分かりやすく伝える気があるなら、写真を撮る時は全て逆手でやるべきだったのではないでしょうか。
熟練者のようですから、何の問題もなくできたはずです。
せめて、どこかに断り書きでもするべきではなかったでしょうか。
この種の釣りにおいては、利き手がどちらかで変わってくることが多いため、重要な情報だと思います。

 

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私は今までこのような左利きゴリ押しのフライの本は読んだことがなかったので、不思議な本もあるものだなぁと、思ってしまいましたが、逆に考えたみれば昔から左利きの人は、このような不便な思いを、釣りに限らず何かの動作を解説する本を読む度にしてきたということなのでしょう。

一冊困った本があったくらいで文句を言ってはいけないのだ、と反省しながら、私は頭の中で必死に動作を右利きに変換しながら読むことを誓うのでした。