私が子供の頃の90年代には、上州屋に行くと、小さなマスに区切られたプラケースが置かれていて、様々なパターンの完成品のフライが大量にバラ売りされていたものでした。
一つ80円~300円くらいだったような気がしていますが、マテリアルなんてものをろくに持っていない子供だった私は、たまに買ったりしていました。

こんなことを言っても、若者にはとても信じられないことだと思います。
今ではフライ用品を扱っているチェーン店なんて僅かですし、完成品のフライが大量に売られているなんて、フライ専門店でもあまりないのではないでしょうか。
それほど、当時は自分でフライを巻かないまでもフライフィッシングはするという、ライト層が沢山いたのでしょうね。

現在でも、アメリカやカナダなんかの動画を見ていると、ショップでは完成品のフライが大量に売られていたりします。
日本よりもフライの自作にこだわる人が少ないということもあるでしょうが、あちらではまだ完成品を買うようなライト層がそれなりにいるということなのではないでしょうか。

どんなことでも、マニアな人達だけではなくて、ライト層が沢山いて、ようやく市場として成り立つものだと思いますが、今の日本はもうマニアしかいないような状態です。
これでは普通の商売は成り立たないでしょうし、屁理屈をこねてマニアを騙して高い物を売りつけるくらいしか、できることはないのではないのでしょうか。
実際に、フライ業界なんてそんな商売ばかりですし、とてもまともな市場とは言えないでしょう。

そういった方法でいつまでもつかを観察するのも、なかなか面白いことだと思います。
お店や会社が潰れる度に、「おっ、ようやく潰れたか」と喜びつつ、できる限りそういった所にはお金を流さないように、私は釣りを楽しんでいます。