釣りにゃんだろう

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サケ稚魚がフライで釣れまくる事実と、鮎が釣れる河川でのフライ禁止。

以前、春先に川で何でもいいから釣れないかなぁと適当にフライを流していたら、ピッとラインが動いたのでアワセてみました。
すると、それと同時に小さな小さな魚が、フライにくっついて飛んできました。
なんとパーマークのあるサケの稚魚で、ちゃんと口にフライがフッキングしてしまっています。

このサイズでも一応サケですから、川で釣ったら違法なはずなので、さっさと逃がしました。

 

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さて、気を取り直して釣りを再開したものの、そこからはアワセてみれば釣れてくるのはサケばかり。
多少フライのサイズを上げてみても、食いついてくるのはサケばかり。

ミニサイズでも一人前にちゃんと引いたりするのには驚きましたが、もう釣りにならないので、その場所は諦めることにしました。

やはり稚魚というやつは貪欲で、流れてくるものはとりあえず食べようとするものなのでしょうか。
「もう今年は何本もサケを釣ってしまった」、なんて冗談を考えながら川を後にしましたが、ここでふと思い浮かんだのが本州の鮎釣りと渓流釣りが両方行われているような川のことです。

 

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こういった川では、5月くらいになると本流ではフライフィッシングが禁止になる所がよくあります。
このことについて、「そんなことしなくても良いじゃないか」と文句を言っている人がたまにいますが、やはりフライをやるのはあまり良くないことなのでしょう。

魚種は違いますが、稚鮎や若い鮎は、サケ稚魚のようにフライでバカスカ釣れてしまうのではないでしょうか。
そうなってくると、鮎を保護してちゃんとお客に釣らせなければならない漁協からしてみたら、あまり良い気のすることではないでしょう。
釣り場が被るという理由もあるのでしょうが、小さな鮎も釣れてしまうフライをやられるのは、結構困るはずです。

 

実際には、多少小さな鮎が釣られたとしても、そこまで資源に影響が出ることはないとは思いますが、逃がしたりせっかく遡上してきた鮎が、本来の釣りの目的以外で傷つけられるのを見過ごすわけにはいかないのだと思います。

ですから、そういった場所ではあまり文句は言わずにおとなしく従うべきなのではないかと、サケ稚魚がフライで釣れまくってしまう現象から私は考えています。