宗谷線と石北線の特急の稚内・網走―札幌間の直通運転の源便には、不満の声が上がっています。
3月4のダイヤ改正。
今回のダイヤ改正の主なポイントは、利用者の少ない4路線10駅が廃止、宗谷線・石北線の特急の稚内・網走―札幌間の直通運転の源便、特急の大雪・ライラックの復活となっています。
特急の直通運転の源便と問題点。
特急の直通運転が源便されたのは、老朽化した特急用の列車を更新できなかったためです。
広大な面積を誇る北海道で鉄道を利用する場合、時間に制約のない気ままな旅をする以外には、特急の利用が必要となってきます。
通勤、通学にも特急の利用が欠かせないケースも多いです。
特急とは言っても、自由席を利用する機会が多いです。
ここで途中で乗り換える必要が出てくると、一度確保した座席を立ち、乗り換え、再び座席を確保する必要があります。
時間帯によっては混雑していた場合、座れなくなる可能性もあります。
このようなことから、不満の声もあがっているようです。
宗谷本線と石北本線。
今回、特急の札幌との直通運転が源便されたのは、宗谷本線と石北本線。
宗谷本線は旭川と稚内を結ぶ日本最北の鉄道です。
石北本線は、新旭川と網走を結ぶ鉄道です。
稚内と網走、どちらも最果ての地といったイメージがありますね。
宗谷本線の名寄―稚内間と石北本線はJR北海道が2016年に発表した「自社単独では維持困難な線区」に入っており。経営状況の厳しさが窺えます。
これは、北海道の鉄道全体に言えることですが、本州の都市部から訪れた人が時刻表を見ると、その便数の少なさに驚くことも多いです。
またホームに入ってきた列車を見て、もう一回驚くこともあります。
普通列車は1両編成であることが多く、宗谷本線の快速列車も1両編成だったりするからです。
快速が1両?!とは、大都市に住む人間には、想像もつかないことです。
これほどまでに、利用者が少ない厳しい状況だということです。
旅情を誘う無人駅も。
旅行者にとっては、本当に駅なのか、本当に列車がやってくるのか、少々不安になる佇まいです。
この駅は旭川市内にあり、北海道の中では、かなり都市部の駅に入ると思われます。有名な旭山動物園にも近いです。それでもこの雰囲気なのです。
中に入ってみると、交流ノートが置いてあり、訪れた人々がメッセージを残して
います。海外の人の書き置きもあります。
パラパラとノートをめくりながら、列車を待つと、なんとも旅の気分が盛り上がってきます。
このような無人駅が、北海道には、廃止になる傾向は続いているものの、まだ沢山あり旅の味わいを深くしてくれます。
しかし、これはあくまで旅行者目線の話。
日頃の利用者にとっては、駅や鉄道は日常生活の場であり、そんな呑気なことを言っている場合ではなく、その存続は死活問題なのではないでしょうか。
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