昨年の秋頃でしたか、アメリカのSAGE、REDINGTON、RIOといったブランドの製品を扱う会社が、全商品平均10%程度の値上げを行いました。
材料費や人件費や輸送費など、あらゆるコストが高騰しているのが原因らしく、値上げしないことにはどうしようもないから我慢してくれといった雰囲気でした。
そう言えば、ちょっと前にはがまかつの釣り針も、一律値上げされたことなんかもありましたし、他にも値上げを行った会社は沢山あるはずです。
近頃は国内外問わず、こういった釣り具の値上げは増えているのかもしれません。(がまかつは正確には今は日本の会社ではないかもしれませんが)
こういった一律の値上げは、高い新商品を売りつけてぼったくるようなこととは違い、本当に値上げしないとやってられないといったもののような気がしますから、消費者側は黙って受け入れるしかなさそうですね。
釣り針程度のものだったら、10%値上がりしても何十円か高くなるだけで、「ちょっと高いな」とは思いつつも、仕方がないと簡単に諦めがつくかもしれません。
ただ、これが最初に挙げたような元が高価なフライフィッシング用品となると、なかなかの衝撃です。
SAGEなんて日本円にすると10万ちかくするようなロッドはざらですし、それが10%値上がりしたら、かなりの額になります。
さらに、国内の正規代理店から買うとなると、それなりに上乗せもされていますから、もうとんでもない値段になります。
製品自体は、良い物には違いないでしょうが、さすがにあまりに高額になり過ぎると、「もうちょっと安いのでもいいかな…」と思う人が増えてくるかもしれません。
実際に、今の時代は中国メーカーの1万円台のロッドでも、大差なく魚は釣れてしまいますし、多少長持ちしなさそうでも、とりあえずはそっちでも良い気がしてしまいます。
ですから、釣り具の値上げが進んでいくと、高級な釣り具は値段を気にすることがないような、本当のお金持ちだけのものになっていくのかもしれませんね。
私自身も、こういったメーカーの製品を使うことはありますが、今のところ値上げに関しては全く気にしていません。
それは、お札を燃やして焚き火の焚き付けにするほどお金を持っているから、ではなくて…
そもそもが正規ルートで新品で買ったことが一度もないからです。
かなり古いものを中古で安く買ったのばかりですし、それで充分満足していますから、今後も大枚はたいて新品で最新のモデルを買うことは、まずないと思います。
ですから、とりあえずのところは値上げの影響はあまり受けることはなさそうです。