ダイワの新製品のIMZというベイトリールが、スマホとリンクができるそうで、かなりのハイテクリールとなっているようです。
おそらく、いつ、どこで、どれだけ投げたかといった数字がスマホで管理できるのでしょう。
私なんかは、こういった物を見ると、本当に夢の無く小さくまとまった時代になったものだなと思ってしまいますね。
釣りの楽しさというものは、数字だけでは解明できない運や勘で釣果という感動を引き寄せられるところにあると思うのですが、こういったハイテクなリールは、その楽しさを奪うものだと思います。
確かに、細かいキャストのデータが分かれば便利でしょうし、釣りの参考になるでしょうし、釣果だって上がることもあるかもしれません。
しかし、そうやって数字を突き詰めて計算して魚を釣ったところで、大きな感動が得られるでしょうか。
「なんとなく、これくらいこっちに投げてみよう」と自分の感覚だけを頼りに魚を釣るのと、どちらが感動が大きいでしょうか。
私は、意外性があるだけ後者の方が感動が大きいと思いますし、いつまでも忘れられない体験になると思います。
釣りは、魚という生き物を相手にするものですから、不確実性に溢れています。
ゲームのように計算ずくめで攻略するものではないのです。
ちょっとした勘がものをいったり、どんな初心者にでもとんでもない魚を釣るチャンスがあったりと、数字でコントロールされた世界には無い夢があります。
あまりにハイテクな道具を使えば、こういった夢をも奪うことになるでしょうし、釣りがつまらないものになるのではないでしょうか。
まあ、こういったことに夢やロマンを感じる人が少なくなったから、釣り具のハイテク化が進んだのかもしれませんが、一体どれだけの釣り人に、このようなハイテクリールが受け入れられることになるのか、興味深いところですね。
