かなり前にも書いたと思いますが、釣り人の中にはラインのIGFA規格というものを勘違いしている人が多いと思います。
「IGFA規格のラインは、国際記録が狙えるだけ強いものだから信用できる」みたいに考えている人もいるかもしれませんが、むしろそれとは逆です。
IGFA(国際ゲームフィッシング協会)の釣りの記録という物は、ラインの強度ごとに別れています。
一つの種類の魚で、12ポンドのラインで釣られたものの一番大きいものが、12ポンドクラスでの記録というようになっているのです。
この時に、12ポンドの強度と売られていたでラインで釣ったのに、そのラインの実際の強度が12ポンド以上あったら、12ポンドクラスの記録と認定するのはおかしいということになってしまいます。
12ポンドクラスの記録として認定するためには、ラインは必ず12ポンド以下の強度である必要がでてきます。
このような記録申請に対応しているのが、IGFA規格のラインです。
つまり「表示されている強度で必ず切れる」というのが、IGFA規格のラインなのです。
ですから、IGFA規格で12ポンドと書かれていたら、そのラインは12ポンドかそれ以下の力で必ず切れるということです。
世の中に売られているラインの中には、表示強度より少し強めの物も沢山ありますが、IGFA規格の物はそれらよりも弱いということになります。
ですから、記録を申請するような人以外にとっては、ちっとも嬉しくないラインということになります。
このことを理解せずに、なんとなく「凄いラインだ」とIGFA規格のラインを買ってしまうと、一生に一度の大物にラインを切られてしまうなんて可能性もなくはないわけですから、記録申請に興味がない人は買わない方が良いでしょう。