サッカーでは、移籍してきた選手などが活躍すると、サポーターはよく「家買っちゃえ!」と声をかけて喜びを表すものです。
賃貸の家に住むのではなく、クラブのある土地に家を買ってしまって、末永く在籍して欲しいという願いを込めた声です。
そんな「家買っちゃえ!」という言葉を、私は時々釣りをしていると魚からかけられた気分になることがあります。
満足のいくような魚が釣れると、「もうこの土地に住んで、好きなだけ釣った方が良いんじゃないか?家買っちゃえ!」と、まるで魚から言われている気がしてしまうのです。
確かに、好きな魚が釣れる場所の近くに家があり、一年中じっくりと釣りができるなら、こんなに嬉しいことはありません。
近頃は、二拠点生活みたいなものも流行っていますから、家を買ったからといって、完全に移住しなくたっていいわけですしね。
まあ、良い魚が釣れるなら、私はそこで一生を終えても良いかなと思ってしまいますが、お気に入りの釣り場の近くに家とか別荘を持つことは、釣り人にとっては理想の状況でしょう。
私だって、お金を持っているのだったら、魚に言われたように、家を買ってしまいたいものです。
そう思えるだけの土地は、実際にいくつかあるくらいですし。
ただ、現実的には家を買って維持していくとなると、なかなかのお金がかかります。
近頃は、田舎の方ではタダ同然のような空き家も増えていますが、そういったものを入手したって、結局はかなりのお金が掛かりますから、そう気軽に私は釣り場の近くに家を買うことはできません。
とは言え、これはあくまで私の金銭感覚から考えた話であり、世の中には良い釣り場のあるような田舎に家を買って、それを維持することくらい何ともない程度にお金を持っている人は、結構いるはずです。
そういった人だったら、魚に誘われるままに家を買ってしまったって良いと思いますけどね。
あの世にお金は持っていけないわけですし、お金の使い道としては、なかなか有意義なものでしょう。