よく「ご当地サーモン」というような魚のニュースを見ることがありますが、その魚の姿を見ると、「ニジマスじゃん。どこがサーモンなんだ?」と思ってしまう人は多いのではないでしょうか。
食品の世界では、ニジマスやニジマスと他の魚を掛け合わせたものを、◯◯サーモンと呼ぶことが増えていますが、少しでも魚を知っている人間からすると、違和感がありまくることです。

こうなっているのは、ニジマスと呼ぶよりもサーモンと呼んだ方が、魚についての知識がない人によく売れるからだと思いますが、それにしても完全にニジマスの見た目の魚を、サーモンと呼ぶなんて、なんだかおかしな話です。
エサを工夫して赤身にはなっているかもしれませんが、どう見たってニジマスにしか見えない◯◯サーモンだらけではないですか。
もし外国の釣り人なんかに、これはサーモンだと言ったって、「いやいや、これはレインボートラウトでしょ」と笑われるに決まっています。

味の話は置いておいて、ニジマス系の魚をサーモンと呼ぶのは、やはり無理があると思います。
無知な消費者を欺くための策なのでしょうが、ニジマスはニジマスなわけですしね。
いかに消費者というものが、ものの本質を知らず名前に踊らされているか、よく分かりますね。
ご当地サーモンを、「サーモンだ」と喜んで買う人は、絶対に利口な人ではないでしょうし、「バカ発見魚」みたいなものかもしれません。