日本という場所には、魚があまり居ません。（特に内水面）
そのくせ釣り人だけは、一時期の釣りブームの頃ほどではないにせよ、バカみたいに沢山います。
よって、どんな釣りをするにしても、魚を釣ることが難しいものです。
一方で海外には、日本よりは自然が豊かで魚が沢山居て、釣り人も日本よりはずっと少ないという場所が沢山あるはずです。
こうなってくると、「日本でダメだから、海外に釣りに行こう」と思う人もでてくるかもしれません。
しかし、こういったことを実行するには、ちょっと注意が必要なのではないか、というのが今回のお話です。
日本とあんまり差がないじゃん。
「日本で釣れないから、海外でやろう」と考えるような日本人が、釣りのツアー会社などに依頼して釣りに行った場合、かなりの確率で外国人の受け入れ体制が整ったメジャーな釣り場であることがほとんどでしょう。
そういった場所には、日本人だけでなく世界中から釣り人が来まくっているわけで、多少魚が日本よりも沢山いたとしても、そう簡単には釣れない状況になっていることも少なくありません。
釣りの難易度は、日本と大差がないなんてこともあるかもしれません。
夢のような釣り場を想像していくとガッカリしてしまうかもしれませんし、下手をすると釣れずに帰国することになるのかもしれません。
海外の穴場なんてものは、そう簡単には日本人の旅行者が行けるようなものではないことを、よく覚えておいた方が良いでしょう。
何処まで行っても、自分は自分。
それから、海外に行ったとしても、あなたはあなたでしかなく、生まれ変われるわけではないということも、忘れてはいけないことだと思います。
釣りというものは、余程下手なわけでない限り、運によって成否が決まることが多いです。
最低限の技術さえあれば、あとは運次第なのです。
ですから、日本で魚の釣れない運のない人が、海外に行ったからといって急に運がよくなるということは、あまり考えられないわけであり、「日本で釣れない人は外国でも釣れない」ということになる可能性があるのです。
海外で釣りをして良く釣れる人は、日本でもよく釣っている人が多い気がします。
それは釣りが上手いからとも言えそうですが、技術の差以上に、運とか勘の差としか思えないようなことも少なくありません。
それでは、運が悪い人は外国に釣りに行っても無駄なのか、ということになりますが、そうとも言い切れないのかもしれません。
人生というものは、やはり良いこともあれば悪いこともあるもののわけですから、「今までダメだった分、いきなり幸運大爆発」なんて可能性もゼロではないのです。
以上のように、運についての話は半分冗談のようなものだとしても、「日本で釣れないから外国に行く」と考えた場合、そんなに甘い話ではないことも多く、過度の期待は禁物だということは確かなことでしょう。
