釣りにゃんだろう

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ゲゲゲの女房の星野源と釣り人の最期。

少し前にNHKの朝の連続テレビ小説に、「ゲゲゲの女房」というものがありました。
漫画家水木しげるの妻をモデルにした話で、松下奈緒さんが主演というものでした。
あまり細かいことはよく覚えていないのですが、このドラマの中で一つだけ強く印象に残っている場面があります。

 

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それは、星野源さん演じる主人公の弟の最期です。

心優しくニコニコしていた弟は、ある日海に釣りに行く準備を楽しそうにしていたのが最後に登場した場面となり、釣りに行った時に高波にさらわれでもしたのか、突然死んでしまいました。

私は、この場面を見て「なかなかいい話ではないか」と思ってしまいました。

 

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人が一人死んでいるのですから、いい話なわけがないのですが、どうしても私はこう思ってしまいます。

思いやりを持って生き、家族から愛され、自分の好きな釣りをしながら、迷惑をかけることなく突然死んでしまうというのは、人の最期としては、結構理想的なのものなのではないでしょうか。

長生きして自分が何者なのか、家族が誰なのかも分からなくなり、沢山の人の世話になりながら死ぬというのが、現代の日本ではスタンダードな人生の終わり方だと思いますが、それに比べて「いい人だったのになぁ」と惜しまれつつ、好きな釣りをしている最中に突然消えてしまうというのは、周囲に迷惑もかけずに死ぬ良い方法なのではないでしょうか。

 

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もちろん、大規模な捜索が行われるなどとなれば、迷惑をかけまくることになりますから、すぐに見つかるような近所か、全く何処に消えたか分からないような状態にしなければならないという難しさはありますが、釣りをしていて死ぬというのは、釣り人にとっては最高の最期であると言えるのではないでしょうか。

 

まあ、そういった最期を気持ちよく迎えるためには、日頃から後悔のないように、思いやりを持って人には優しく接しなければならないと、私は気を引締め直しておこうかと思っています。

釣りに行って死んで、みんなから「バチが当たったんだ~」なんて言われるようでは、ちょっとみっともなさ過ぎますからね。