地域によって多少時期は違いますが、初夏には水面に落ちたハルゼミやエゾハルゼミを捕食するトラウトが出現する釣り場があります。
こういったものを釣るには、近頃は専用のルアーも売られていますが、昔からフライで狙った方が勝率は良いようです。
やはり、何かを偏食しているような魚には、一見リアルなようで実際には偽物感満載のルアーよりも、ちょっとあいまいな感じの再現度のフライの方が有効なのかもしれません。
今回は、そんなセミフライの私なりの適当な作り方をご紹介したいと思います。
とても雑な説明ですが、何かの参考にでもなれば幸いです。
セミフライの作り方。
まずセミの構造を大まかに考えて、パーツを設計し紙に書きます。
それをハサミで切りだして、型紙を作ります。
発泡スチロールや緩衝材などの好みの水に浮く素材に、型紙を当ててマジックで線を引いて型をとり、デザインナイフやハサミでパーツを切り出します。
断面が楕円形でセミっぽくなるように、各パーツの形を切ったり削ったりして整えます。
パーツを頭の方から順番にフックに刺していきます。
軽くマジックやペイントマーカーで下地を塗ってから、セメダインスーパーXでパーツ同士を接着しつつ、表面にも薄く塗り軽くコーティングします。
この時に、フライらしいちょっとごちゃごちゃしたい印象にしたい場合には、フライマテリアルなどの適当な毛を少量ふりかければ、それが張り付き曖昧なシルエットにできます。
好みのビニールなどの素材を切りだして、羽を作ります。
羽もスーパーXで張り付け、好みの色に塗れば完成です。
非常に雑な作りではありますが、まあまあセミっぽいのではないでしょうか。
適度に昆虫らしい光沢もありますし、食感?も外は硬めでも押せば潰れる感じが昆虫に近いと思います。
まあ、これをフライと呼んで良いのかという問題はありますが、とても簡単にできるので、なかなか良い制作方法ではあるのではないでしょうか。