どんなことでも、何か熱中できる趣味を持っている人というのは、生き生きとして輝いているものです。
スポーツだろうとカメラだろうと電車だろうとアイドルだろうとアニメだろうと、何かに心から打ち込むことができている人は、充実した人生を送れていそうです。
趣味は、単純に言ってしまえば生き甲斐のようなものを与えてくれるので、無趣味の人よりも趣味のある人の方が、幸せだと言えるのではないでしょうか。
何も情熱を持って取り組めることのない人は、何か趣味を見つけた方が、より豊かな人生を送れるはずです。
それでは、そんな趣味として、釣りはおすすめできるものなのか、今回は少し考えてみたいと思います。
釣りでもしてみるか。
何の趣味も持たない人が、「釣りでもしてみるか」と思って始めてみたとすると、どのようなことが起きるでしょうか。
まず、丸っきり一人で釣りを始めるとなると、何から始めてよいのか、戸惑うことになるかもしれません。
何を買い揃えれば良いのか、何の魚を狙えば良いのか、何処に釣りに行けば良いのか。
一人でいきなり釣りを始めた場合には、分かりにくいことが沢山あります。
しかし、こういった事の答えは、本やインターネット上の情報に、いくらでも書いてあることですから、それほど心配のいらないことかもしれません。
実際に、私も釣りは99.99%独学ですし、釣りに行くのもほぼ一人で行っています。
現在は動画なども豊富にありますし、問題なく一人で釣りを始められるはずです。
釣りは、魚は釣れません。
新しい趣味として釣りを始めた人が、釣り方や釣り場がなんとなく分かったところで、釣りに行ってみたとします。
そこで、何が待っているかというと、「釣りとは、魚が釣れないものだ」という事実です。
相当環境に恵まれた場所に行くか、釣り船に乗るとか釣り堀のような場所に行った場合でもない限り、狙っている魚が簡単に釣れるなんてことは、滅多にないはずです。
狙っている魚どころか、魚が何も釣れないという可能性もかなり高いです。
魚を釣って食べることを期待していた人がいたのなら、簡単にその期待は裏切られることにもなるでしょう。
そもそも釣りとは、そういうものなのです。
魚釣りという名前なのに、魚は滅多に釣れないものなのです。
この事実を受け入れられない人は、釣りを趣味として続けていくことは難しいでしょう。
ですから、釣りを趣味にすることをおすすめできるのは、魚が釣れなくても良いと思える人にだけなのかもしれません。
なかなか釣れない魚を釣るために、工夫や研究を繰り返す行程を楽しめるような人にしか、釣りを趣味とすることはできないかもしれません。
思い返してみれば、私も子供の頃は、釣りに行っても魚が何も釣れないことがほとんどでした。
それでも、釣りを続けてこれたということは、実際に魚を釣ること以外にも、その行程に楽しみを覚えていたからだと思います。
「釣りで、魚が釣れるなんて思ったら大間違い」
この事実を知ったとしても釣りをしてみたい人にだけ、私は釣りを始めてみることをおすすめしたいと思います。