釣りにゃんだろう

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釣りとカメラ

スマホでも、かなり綺麗な写真が撮れてしまう時代です。釣り場でも、カメラを持たない人を、よく見かけるようになりました。
しかし、魚の眼にピントが合って、背景が綺麗にボケている、釣り雑誌のような写真を撮りたいとなると、それなりのカメラやレンズと知識が必要になってきます。

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ただし、機材さえあれば、ちょっと綺麗な写真を撮るのは、そんなに難しいことではありません。
フィルムカメラに比べて操作が簡単なデジタルカメラが普及してから、そこそこ綺麗な写真はバカでも撮れる時代になったからです。

今回は、釣りカメラに求められる性能と、お薦めのカメラについて、説明していきたいと思います。


写真の三要素と、釣り写真に求められるF値。

写真は、感度(ISO)、シャッタースピード、絞り(F値)の三つの要素の相関関係によって、成り立っています。
説明しだすと長くなるので、今回は割愛しますが、ボケの綺麗な魚の写真を撮る時に、一番重要になってくるのは、この中で絞り(F値)です。

絞り(F値)とは、どれくらいレンズを開いて光を取り入れているか、人間の眼で言うと、どれだけ瞳孔を開いているかを、表しているものです。

絞りを開いているほど、ピントが合って見える範囲が狭くなり、その前後が大きくボケて見えます。
絞りを絞るほど、手前から奥まで、ピントが合っているように見える、くっきりシャープな写真になります。

絞りは、F値というもので表し、数字が小さいほど、開いた状態になります。
ですから、ボケの綺麗な魚の写真を撮るためには、F値が小さなレンズが必要になってきます。

絞りを全開にしたF値を、開放値と言いますが、この値がF2.0前後のレンズだと、かなりボケの効いた写真を撮ることができます。
写真のボケには、他にも様々な要素が影響するので、一概には言えないのですが、こんなもんでしょう。

このようなレンズを使えば、管理釣り場の魚のボロボロの尾鰭をボカすといったことも可能になります。

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ただ、F1.8やF2.0といった開放値の大きなレンズ(明るいレンズと言う)は、高額な傾向があります。F2.8くらいで妥協すると、リーズナブルなものも見つかると思います。

 

釣りカメラに求められる性能。

前述のように、レンズはできるだけ明るいレンズを利用するとして、カメラ本体には、どのような性能が求められるでしょうか。

まず、釣りはどうしても水とは切り離せられない行為ですので、防水機能があった方が良いでしょう。
最低でも、防滴であってほしいところです。
また、砂や土などで汚れる可能性も高いので、防塵であることも必要です。

それから、転んだり、溺れたりして、カメラが壊れることは、どうしてもあります。かなりの確率で、そういった悲劇は起きます。
釣りをしている以上、仕方の無いことでしょう。
ですから、あまりに高価なものは適さないでしょう。
壊れた時の、ショックと負担が、ケタ違いに大きくなるからです。


お薦めカメラ3選。

オリンパス TG-5olympus-imaging.jp

コンパクトデジタルカメラですが、F2.0という明るいレンズを搭載しています。
また、防水15メートル、防塵、耐衝撃2.1メートル、耐
低温-10℃、とかなり丈夫で、釣りをするには最適です。

TG-4やTG-3といった、やや前のモデルでも、こうした性能は満たしています。それなら、TG-5よりも安く買うことができます。

ちょっと良い写真を撮りたいな、というような人にお薦めです。

 

ニコン AW1www.nikon-image.com

2013年発売という少し前のものですが、おそらく唯一の防水・耐衝撃のミラーレスカメです。

ただ、ミラーレスカメラにしては、ボディが大きく、センサーが小さいなど、性能がイマイチだとの評判もあります。

それでも、ちょっと古いものですので、最近は安く手に入りやすくなっているので、釣り用としては良いものではないのでしょうか。

 

オリンパス OM-D E-M5 MarkⅡolympus-imaging.jp

防水ではありませんが、防滴・防塵であり、気をつけていれば、そこそこタフなものです。
上の二つの物よりも、かなり画質は良いですが、なかなかのお値段です。

ただ、markⅡではない、旧モデルのE-M5なら、中古で二万円以下で買えたりもします。私は、このカメラを長年使っているので、自分の買ったカメラが、どんどん値下がりしていき、ショックでなりません。

濡れた手で扱ったりする程度なら、問題ないのですが、防水ではないので、完全に水没すると、やはり壊れます。
私も、川に流されたりして壊しました↓

それ、もっと早く聞こうよ事件。 - 釣りにゃんだろう

 

以上のように、簡単な知識と、そこそこの機材を使うだけで、あなたの釣り写真は、ぐっと美しく進化させることができます。
たまには、ちょっと釣り具を買うのを我慢して、カメラに拘ってみるのは、いかがでしょうか。