今の時代、日本で釣りのジャンルとして「トラウト」と言うと、管理釣り場の釣りを思い浮かべる人が大半なのではないでしょうか。
実際に、釣り具屋さんの「トラウトコーナー」と書いてある場所には、管理釣り場用のルアーしか並んでいないことがありますし、川や湖で釣りをするコアな人以外には、「トラウト=管理釣り場」という認識が定着しているのだと思います。
そんな日本では大人気の管理釣り場ですが、海外にも似たようなものはあるらしいです。
YouTubeなんかで動画を見ていると、アメリカにもカナダにもイギリスにも、日本の管釣りと同じようなものがあり、釣りをしている動画を見つけることがでします。
しかし、日本の管釣りのように大盛況といった感じではないようですね。
お客さんの姿はまばらですし、何より動画の再生数が少ないですから、それほど人気があるようではないようです。
やはり、管釣りに行かなくても、日本よりも自然の川や湖で釣れるから、あまり人気がないのかもしれませんが、原因はそれだけではない気がします。
外国の川や湖ならどこでも釣れまくるなんてこともないわけで、日本のようにあまり釣れない場所だって沢山あると思います。
それでも、「じゃあ釣り堀みたいな所に行って釣ろう」という気持ちになる人が、日本よりは少ないのではないでしょうか。
やはり、どこか管理釣り場は、初心者やファミリー向けみたいな考えが定着しているのかもしれません。
昔は日本でも、管理釣り場は初心者やファミリー向けという雰囲気が強くあったと思います。
それがいつからか、専用のタックルが売られるようになり、開店前から並んで釣りまくるみたいな、 本気の釣りをするのが当たり前になってきました。
冷静になって考えてみれば、この状態は、やはりちょっと過剰に熱を入れ過ぎなんじゃないでしょうか。
沢山釣るにはどんなにテクニックが必要にしても、どう考えても管理釣り場は養殖魚が釣れる釣り堀ですし、本気になって釣りをするような場所ではないはずです。
ある程度の釣り歴がある人なら、普通は満足できないでしょうし、海外みたいに大人気にならないのが自然なのではないでしょうか。
どうも日本には「魚が沢山釣れれば何でも嬉しい」みたいな、幼稚な考えの釣り人が多いようです。
そのことは、管理釣り場が異常に人気があること、よく表れていると思います。