最近では、かなりの釣り人が使用しているPEライン。
ルアーなどの釣りには、フロロカーボンやナイロンのリーダーを付けて使うのが定番になっています。
この接続には、様々なノットが開発されていますが、今回は私の気に入っているものを紹介したいと思います。
そもそも、なぜリーダーを付ける必要があるのか?
そもそも、PEラインになぜリーダーを接続する必要があるのか、初心者の方は知らないこともあるかもしれないので、簡単に説明したいと思います。
主な理由は2つです。
強度低下を防ぐため。
PEラインは、とても強度のある釣り糸ですが、それは直線強度といって単純に引っ張った時の強度です。
これをユニノットやクリンチノットで結ぶと、50%ほどまで強度が低下します。
また、細いラインを使うことが多いので、水中で物や魚に接触して擦れると、強度以下の力でも切れてしまうことがあります。
そこで、強度低下の少ない結び方でリーダーを接続すると、極端に強度が落ちるのを防ぐことができ、根ズレや魚との接触にも強くすることができます。
ショックを吸収し、バレを防ぐ。
PEラインは引っ張られても伸びが少ないラインです。
これを直結で使用すると、魚が釣れた時にショックを吸収できず、切れやすくなったり、フックが伸びやすくなったり、バレやすくなったりもします。
そこで適度に伸びのあるリーダーを接続すれば、これらのことを防ぐことができます。
このような理由から、PEラインにはリーダーを接続するのが定番となっていますが、ある程度太いPEラインなら、これらの弱点は露呈しないこともあります。
十分に強度のある太いラインなら、直結して50%まで強度が落ちても、根ズレしても、何ともありません。
また大きく太いフックでガッチリと掛けてしまえば、フックが伸びたりバレることもありません。
ですから、日本のように極細のPEラインを使用しない外国には、リーダーを接続せずに直結する釣り人は、かなりの数存在しているようです。
PEラインとリーダーを接続するノット。
とは言え、日本のみなさんは細いラインを使うことが多いでしょうから、リーダーを接続する必要があることがほとんどでしょう。
そこで、ラインとリーダーを接続することになるのですが、実に様々な方法が考案されています。
中には100%近い強度を出せるものもありますが、そういったノットは、難しかったり、慣れないと失敗が多かったり、器具が必要だったりします。
釣りの結び方に求められるのは、誰にでも簡単にできて、そこそこの強度があることではないでしょうか。
そこでお薦めしたいのは、このフィッシャーマンズノット改という方法です。
この方法は、器具も不要で、どこでも簡単にできることができます。
巻き付ける回数を増やせば、60%~70%の強度があるとの実験結果も出ています。
この数字は、普通に釣りをする上では十分な数字なのではないでしょうか。
ユニノットやクリンチノットという、釣りの定番の結び方も、ナイロンラインでは、この数字程度のものです。
確実に簡単に結べて、そこそこの強度があるのですから、ほとんどの場合では、このノットで問題ないのではないでしょうか。
もちろん、ライン強度ギリギリの魚を釣るのなら、100%近い強度がでるノットが必要になってくるでしょうが、日頃から皆さんは、そんなに大きな魚や、ギリギリの細いラインを使っているのでしょうか。
私は、そもそもPEラインを、大きな魚を釣る時か、どうしても飛距離が必要な時にしか使わない人間なのですが、リーダーを結ぶ時は常にこのノットを使っています。
極細のPEラインを使う機会がないからかもしれませんが、それなりに魚や地球を釣ってきた結果、今までこのノットの強度に不満を持ったことは一度もありません。
ですから、難しいノットをして失敗するくらいなら、簡単に確実に結べて、実用的な強度があるこのノットを、私はお薦めしたいと思います。