歳のせいか、近頃私はお腹周りに脂肪がつきやすくなり、マズイなと焦っています。
それなりに運動していてこれなのですから、運動不足の人達がポッカリお腹をしているのは納得ですね。
ただ、こんな邪魔な脂肪が役に立つこともあるようです。

ある日、私は渓流で釣り上がりの釣りをしていて、平らな大きな岩に乗りました。
しかし、その岩には赤っぽい色の苔が付いていて、足を岩に乗せた瞬間、ズルッと転んでしまいました。
転んだ瞬間に、周りの岩に腰と横腹を打ち付けましたが、ちょっと痣になったくらいで痛みもなく、無事に釣りに復帰できました。
無事でいられたのはお腹の脂肪のお陰でしょう。
これが以前のように脂肪が少ないお腹をしていたら、かなりの衝撃が内蔵や骨にガツンときていたはずです。
骨折くらいしていたかもしれませんし、大惨事だったかもしれません。

そんなわけで、不摂生の塊であるお腹の脂肪も、時には我々の身体を守ってくれるようです。
そうは言っても、よく釣り人に見られる全身脂肪だらけみたいな身体になってしまったら、著しく運動能力が低下して危険極まりないでしょうがね。
釣りには、体脂肪一桁みたいな身体ではなくて、適度に脂肪が付いている程度が良いのかもしれませんね。