いつぞやかテレビを眺めていたら、釣り番組に出演している女性アングラーが、「釣り歴3年」と紹介されていました。
釣り歴が3年というと、多くの釣り人は「たった3年かよ」とバカにしたくなるかもしれませんが、その女性はバリバリ魚を釣りまくっているようでしたし、ロッドやリールの扱いも正しく、とてもバカにできるようなレベルではありませんでした。
こういった人の姿を見てしまうと、釣りというものは長くやっているほど上手というものでもないのだなと思ってしまいます。
世の中には、何十年も釣りをしているのに、ヘンテコなロッドやリールの扱いをする人が沢山います。
時には、プロというような人の中にもそういった人がいます。
こういった人達は、魚を釣る以前の段階で、いくら釣り歴が長くても下手くそと言ってもよいのではないでしょうか。
「それでも魚は釣れるから良いんだ」と言う人もいるかもしれませんが、本当にそんなに釣れている人ばかりなのでしょうか?
そういった自己流ヘナチョコな釣りをしている人の中には、すでに釣り歴3年の女の子にも追い抜かれている人もいるのではないでしょうか。
物事には理由というものがあります。
釣り具の正しい扱い方にも、そうする理由がちゃんとあるのです。
それを無視する人には、道理を理解したり考えるだけの思考力がないわけでしょう。
釣りは適当にやっていても釣れますが、やはりある程度は自分であれこれ論理的に考えて工夫した方が上達は早いはずです。
釣り具の正しい扱い方を理解できなかった人には、おそらくこういったことは難しいわけであり、理論めいたことを言っていたりしても実は滅茶苦茶だったりすることが多いのではないでしょうか。
その結果、何十年も釣りをしていても、あまり釣りが上手ではないということも多いのかもしれません。
ですから、釣り歴なんてもので、その釣り人の腕を判断してしまうのは良くないことなのかもしれません。
3年でも上手な人はいるのですし、50年でも下手くそな人は沢山いるのですから。
本当に釣りが上手で魚が釣れるか人かどうかは、その人の釣りを実際に見てみなければ分からないものだと思います。