最近、ヤフオク!なんかを見ていると、「父の遺品整理です」というように書かれた釣り具の出品をよく見かけます。
特にフライフィッシングの用品なんかでは、なかなか良さそうなものが安く出品されていたりするので、ちょっとした狙い目となっています。
ただ、こういった物を買って使うことに抵抗を感じる人も、少なからずいるのではないでしょうか。
「死んだ人の持ち物で釣るなんて…」と、ちょっとした気味の悪さを感じてしまう人も多そうです。
しかし、私は逆に「死んだ人の持ち物だからこそ、それで魚を釣ってあげたい」と思いますね。
故人は、もう釣りに行くことはできませんし、本当はもっと釣りがしたかったかもしれません。
そんな人の物で、良い魚を釣ってその望みを叶えることは、今生きている私達にしかできないことです。
物を大切に扱うという観点からしても、まだまだ使える物を捨ててしまうのは、あまりにもったいないことでしょう。
ですから、気味悪がったりしないで、遺品整理の釣り具もドンドン使うべきだと、私は思いますけどね。
そんな物を使えば、会ったこともない故人もどこかで応援してくれて、運に恵まれることだってありそうじゃないですか。
遺品整理の釣り具を使って「あなたが、これを買ったのは無駄ではなかったのだ」と故人に胸を張って言えるような魚を釣るのが、今を生きる我々にできる最良のことだと思います。