近頃、トンガで噴火があって、その影響で地球が寒冷化するのではないかという噂がありました。
その引き合いに出されていたのが、90年代初頭の日本の冷夏です。
この時は、91年にフィリピンで噴火があり、その2年後の93年に日本でも冷夏になり、農作物が不作になったりしました。
確かにその年は、スーパーで米が品薄になったり、タイ米やブレンド米が売られていたりした記憶が、当時子供だった私でもありますから、結構な気候の変動だったのでしょう。
そんな昔のことを思い出しながら、「これは釣りにはプラスかもしれないぞ」、と私は思ってしまいました。
噴火で困っている人がいたり、もし寒冷化すればまた困る人も増えるかもしれないのですから、不謹慎極まりないのですが、釣りバカ的な思考からそう思ってしまったのです。
私が釣る魚は、ほとんどがサケ科の魚であり、冷たい水を好んで生活しています。
ですから、あまりに暑いと釣れなくなったり、最悪死んでしまいます。
去年の夏なんかも、異常な暑さと渇水に見舞われ、魚が沢山死んでしまった場所もあったくらいなのです。
温暖化は確実に進んでいますから、今後もこういったことは増えていくはずです。
そんな状態のところに、ちょっとでも涼しい年があれば、その年は魚達が元気に過ごしやすく、魚もよく釣れる釣り日和になるのではないかと、胆略的に考えてしまったのです。
しかし、あまり自分勝手な期待をするものではないのでしょうか、どうも今回の噴火では、今のところ大きな気候の変動は起きない可能性が高いそうです。
90年代のフィリピンの噴火の時とは、寒冷化に必要な二酸化硫黄なる物質がケタ違いに少ないそうですし、今回は南半球で起きたため北半球は影響を受けにくいという話もあります。
正直、ちょっとガッカリした気持ちがないと言えば嘘になりますが、沢山の人達が困らないとなれば、まあこれで良かったのでしょうか…