いつだったか、そこそこ有名な釣り人達が集まって、「今日は高卒の奴しかいないな」と騒いでいるのを見かけたことがあります。
それから、情熱大陸というテレビ番組にフライフィッシングをやる人が出ていた時には、幼馴染みのが釣り仲間が集まって、「みんな成績が悪かったけど、釣りはできた」というような話をしていました。
他にもこんな話をしているような釣り人はよく見かける気がしますから、どうも釣り人の中には「勉強はできないけど、釣りはできる」ということを、どこか自慢げに話す人が少なからずいるようです。
こういった場面を釣りの好きな子供などが見ると、「じゃあ、僕も勉強はしなくてもいいや、釣りだけ頑張ろう」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、それは大きな間違いだと、私は言っておきたいです。
勉強ができないこと、教養がないことは、世の中ではとても恥ずかしいことです。
それだけで、他人の話についていけなかったり、仕事の相手にしてもらえないことが、大人の世界では沢山あります。
一部の釣り人は、そういった経験を社会で沢山してきたため、なんとか自身の教養の無さを誤魔化せる釣りの世界で「勉強できなくても釣りはできるもんね」とイキっているだけです。
本当は社会で沢山恥ずかしい思いをしてきたコンプレックスから、そういった発言をしているのでしょう。
実際には、釣りの世界でだって、最低限の教養を持たない人は、すぐにボロが出てバカがバレますし、他人から相手にされなくなることがほとんどですから、勉強はできないけど釣りはできるから良いなんてことは決してないのです。
ですから、全く勉強をせずに釣りばかりをしていると、結局は自分が恥ずかしい思いをしたり、困ったりすることになるのですから、釣りが好きな子供達は決してバカなオジさん達の真似をしてはいけません。
それに、どんな勉強も意外と後々釣りに役立つこともありますし、何よりも勉強した経験がある人とない人とでは、物事を頭で考える力が違いますから、様々なことを考える必要がある釣りの場面でも差が出てくることも多いです。
人によって勉強が得意だったり不得意だったりすることがあるのは仕方ないにしても、悪いことは言わないから、世の中でバカだと思われない程度の最低限の勉強はしておいた方が良いと、釣りが好きな子供達には言っておきたいところです。