釣りにゃんだろう

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農業の内情を知ると、釣った魚を食べる気がなくなる。

私は、たまに少しだけ農作業の手伝いをすることがあるのですが、そうしたちょっとした経験だけでも、日頃スーパーで野菜や果物を買うだけでは知ることができないような、日本の農業の内情が見えてきます。

日本の作物は、以前よりは使用量は減っているのでしょうが、完全無農薬みたいなものでもない限り、農薬が使われて栽培されているものばかりです。
それから、除草剤のような薬品も日本中の畑で山ほど使われています。

無農薬を謳っている製品を作る工場が、平気で農薬を使用した作物を仕入れているのを目にしたこともありましたから、無農薬だと言う加工品なんかも怪しいものです。

 

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そういった物を食べても、すぐに健康に被害が出るわけでもないようですから、気になりつつも普通に食べて暮らしてしまっているわけですが、あまり気分が良いものではありませんね。

除草剤なんかでも、外国では正式に発ガン性が認められて使用が禁止された物なんかが、日本の畑では何十年もガンガンに使われているわけで、考えただけで恐ろしくなってきます。
そういった薬品が何十年も撒かれ続けて地表に染み込み、雨水に溶け込み染み出せば川に流れ出し、最終的には海に辿り着くわけです。

これが何十年も日本中の広大な面積の田畑で行われているのですから、環境に何らかの影響がないわけがないのではないでしょうか。
虫を殺したり草木を枯らす薬品や防腐剤のような物が、川には何十年も流れ続けているのですから。

近頃、原発の処理水の海洋放出が問題になっていますが、あれよりももっとヤバそうなものが、日頃から海にはいくらでも流出し続けているのです。

 

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見渡す限り畑が広がる場所で、一緒に汗を流す若者とこういった話をしていたら、「ここら辺の川や海で釣れた魚は食べたくないですね」と言うので、確かにそうだよなぁ、と納得してしまいました。
魚だけでなく、貝や海草なんかは、もっと食べたくない気がしてきます。

それじゃあ、どこの魚なら安全そうで食べる気になれるかというと、そんな場所はどこにもない気がするのです。
この調子なら日本中の水は汚染されていそうですし、外国だってどこで何をしているか分かりません、そして全ての世界は海で繋がっているのですから、もうどうしようもありません。

近年、マイクロプラスティックの問題が話題になっていますが、農薬などの薬品だって、同じくらい深刻な問題である可能性もあるのではないでしょうか?

 

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まあ、こういったことを気にしたところでどうしようもないわけで、スーパーで売られているどこで獲れたのかよく分からないような魚を買って食べて暮らしていくしかないわけですが、わざわざ魚を釣って食べる気には、やはり私はなりませんね。

もともとリリースするような釣りばかりしているというところもあるわけですが、実際に自分の目で見て「毒の川や海だ」と確かめられたような場所のものを、自ら進んで食糧としてゲットする気にはなれないのです。

こういった問題を考えてみても、余程お腹が空いているのでもないのなら、釣りで釣れた魚は逃がしてしまった方が気分が良いのではないかと、私は思っています。