釣りにゃんだろう

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鹿が通った跡は、人間も通れる。

釣りをするためには、葦だ笹だ棘だと、草木がびっしり繁った状態の場所をヤブ漕ぎして進まなければならないことがあります。

時間が掛かりますし体力を奪われますから、あまりヤブ漕ぎが好きではない釣り人も多いかもしれませんが、どんな場所でも少しずつでも進んでいれば、諦めない限りいつかは突破することができます。

そして、諦める人が多いような場所ほど、釣り人は立ち入れてないのですから、時には手付かずの爆釣スポットであるという可能性があるのです。(徒労に終わることもありますが…)

ですから、ヤブ漕ぎをする時はとにかく諦めないことが肝心だと思います。

 

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そうは言っても、「マジで進めないぞ」というような濃いヤブもあるわけで、毎回そんな場所に戦いを挑んでいたら、肝心の釣りをする時間が無くなってしまうかもしれません。

そのような事情を踏まえて、あまり冒険せずにライトにヤブ漕ぎをして釣りをする時によい目安になるのは、「動物が通った跡は、人間も通れる」ということです。

一見何の変化もないようなヤブでも、よく見るとわずかに草が倒れていたり、動物の足跡が付いていたりすることがあります。
そういった場所は、動物が通ったくらいなのですから、人間だってそこそこ楽に通過できるものなのです。
何度も動物が通って、獣道になっているような場所を見つけられれば、もう楽々進むことができます。

 

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やはり、こういった動物の通過跡は鹿のものが多いでしょうか。
鹿は腰の位置が高く、結構草を倒してくれているので、本当に釣り人の味方であると言えると思います。

私には、地面にぐちゃぐちゃ足を埋まらせ、バキバキと草木を掻き分け、いつも苦労して40分ほど歩いて釣りに行っていた場所があったのですが、ある日珍しく鹿か何かがまとまって歩いたように綺麗に草が倒れていたことがありました。

「ありがとう」と鹿に感謝して、その跡を利用して進むと、なんと20分で川に出ることができました。
良かった良かったと思って、足元を見ると、ホカホカのヒグマの糞があるではないですか。

しかも、川の対岸からはバキバキバキバキと、もの凄い音がして、動物が遠ざかっていく気配がしました。

 

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どうも、私が歩いて来たのは鹿の通った跡ではあったものの、ヒグマも利用していたようであり、早朝ということもあってか、ちょうどヒグマもそのルート上にいて、私が追い立ててきたような状態になっていたようです。
「これは朝からクマに悪いことをした」と思いましたが、クマが引き返してくる気配がなかったので、厚かましく魚を一匹釣ってから帰ったのでした。

時には、このような楽しいハプニングもありますが、基本的には動物の通った跡を使うと、楽に釣りをすることができるので、とても便利ですのでお薦めです。