釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

放流待ちの群衆。

いつだったか本州の川で釣りをしていたら、「もう放流しちゃいましたか?」と土手の上から声をかけられました。

私は朝から釣り場にいたましたが、そんな様子は見かけなかったので、「来てないと思いますけどねぇ」と答えると、その人は「そうですか。ありがとうございます」と釣りもせずに去っていきました。

それからしばらくして、昼過ぎになり用事があるので帰ろうと川から上がると、私が車を停めていた周りにぎっしりと車が並んでいます。

 


今までそんな光景は見たことがなかったので、どうしたのかと思ったら、今日は魚が放流されるらしいというのです。

そこの漁協は放流する日を公表はしてませんでしたが、地元の人達にはどこからか情報が漏れたりするのでしょうか、とにかく釣り人だらけなのです。

しかも、みなさん釣りをする格好をしているのに、誰も釣りをせず、ひたすら魚を積んだ車が現れるのを待っているようです。

これが釣った魚を持ち帰れる釣り場だったら、魚をゲットしようとしているのだと納得できますが、なんとそこはキャッチ&リリースが決まりの釣り場なのです。

 

 

せっかく目の前に川があり、放流されたばかりの魚でないものも釣れる可能性があるのに(実際に私はその日、かなり良いサイズをバラしました)、釣りをせずに魚を逃がされるのを待っているなんて、見ていて本当に不思議な光景でしたね。

そんなに放流されたばかりの魚を釣りたいのなら、管理釣り場にでも行けば良いのにと思ってしまいました。

 

どんな釣りが楽しいかと思うかは人それぞれでしょうし、大きなお世話かもしれませんが、こんな放流魚にたかる釣りは、あまりにもったいなくないでしょうか。

放流を待っている間に釣りをすれば、野生化した魚や天然魚が釣れるかもしれないのですし、一度でもそんな魚を釣れば、もう放流にたかる気にはなれないと思うのですが。