昔、トヨ○で働いていた友人から、当事発売されたばかりの安いハイブリッドカーについて、「あれは徹底的にコストカットして作られた、あまり良い物ではないから絶対に買わない方が良い」と言われたことがあります。
その時に、だいたいの原価を聞いたのですが、びっくりするような安い額であり、「そりゃ買わんわ」と思ったものでした。
それでも、世の中で売られている製品というものは、みんなこんなものなのかもしれません。
原価以外にも、流通費だ広告費だと、いくらでもお金が掛かるのでしょうし、その上で利益が出るようにすれば、何倍もの価格になるのではないでしょうか。
釣りのロッドなんかだって、有名メーカーの物は近頃は安めの物でも数万円したりするわけですが、様々なことにお金が掛かるようになった今の時代から考えれば、きっと原価は数千円のものでしょう。
ですから、20年前の3万円のロッドと、現在の3万円のロッドを比べれば、現在の3万円のロッドは、ロッド本体以外に掛かる値段が大きいはずであり、製品の原価自体はかなり安い物だと思われます。
「有名メーカーの3万円くらいの物なら、とりあえず間違いない」と思う人は多いかもしれませんが、そういった物は現在では昔の格安レベルのロッドと同等な物なのかもしれません。
そういった物を買うのだったら、中古で昔の高級品を買った方が、ずっと丈夫で品質も良かったりするなんてこともあるのではないでしょうか。
あらゆるコストが上昇した現在では、もう名の知れたメーカーの、そこそこの値段のロッドだからといって買うと、バカを見る時代なのかもしれません。