ちょっと前に、イトウを大事にしているような団体に、こんな電話がかかってきたそうです。
なんでもフクロウの保護を行っている人からで、
「イトウは小魚や小動物を根こそぎ食べてしまうからフクロウのエサがなくなり、フクロウが減る原因になっている。
イトウは、全部殺さなくてはならない。」というようなクレームだったそうです。
もう突込みどころがあり過ぎる、めちゃくちゃな因縁なわけですが、本人は大真面目に怒っているわけです。
電話の応対をした人は、「ちゃんと調査に基づき、生態のバランスを考えた活動を行っています。そんなに言うなら、一度来てみてください。フクロウのエサがいないなんてことはありません」と、上手に冷静に反論したのですが、クレーム主は「とにかくイトウを殺せ」とキレまくるばかりで、全く話にならなかったそうです。
フクロウの保護や保全を行っている自然環境に造詣が深いはずの人間が、こんなにめちゃくちゃなことを言うとは、なんとも驚きですが、こういったことって結構ありがちだと思います。
何か一つの生き物の保護に熱くなり過ぎて視野が狭くなり、めちゃくちゃなことを言い出す人というものは、自然保護の分野ではよく見られるのではないでしょうか。
釣り人の中にも、魚の保護に熱心な人もいますが、あまりに熱くなり過ぎて、くれぐれもこういうことにならないように注意したいものですよね。
気を抜くと誰でも、このフクロウ保護の人のようになる可能性がありそうですから、冷静に視野を広くして物事を考えていきたいものです。