ルアーよりもフライの方がバレにくいというのは本当か。

よく言われることに、「フライの方がルアーよりもバレにくい」ということがあります。
はたして本当なのでしょうか。

本当に本当。

f:id:nyandaro:20190116135652j:plain

これは紛れもない事実です。
確かにルアーよりもフライの方がバレにくいです。
どちらもやったことがある人なら、すぐに分かることなのではないでしょうか。
ルアーならバレるほどラインを弛ませても、フライならバレないことが多々あります。

フライの方がバレにくい仕組み。

f:id:nyandaro:20190116135802j:plain

フライの方がルアーよりもバレにくいのには、それなりの理由があるはずですので、少し考えてみましょう。

フライとルアーの大きな違いとして、重量があります。数倍から10倍以上の重量差があります。

魚の口にフックがかかってから、魚が頭を振ったり、暴れたり跳ねたり走ったりした時に、ルアーやフライには遠心力などの力がかかります。
魚はあらゆる方向に動きますから、その力がフックの外れる方向にかかる瞬間も必ずあるはずで、その時にバレてしまうのです。

当然、ルアーやフライの重量が重ければ重いほど、この力は大きくかかることになり、バレやすくなります。

ですから、軽いフライは一度刺さってしまえば、そう簡単には外れることはないですし、重いルアーは外れることがフライより多いのです。

フライは、バーブがあってもなくてもあまり関係ない。

f:id:nyandaro:20190116135931j:plain

実際にフライフィッシングをしていて、魚が掛かっている最中にフライラインをリールに巻き込む時など、かなりラインのテンションが弛くなってしまうことがあります。
ルアーフィッシングの感覚だと完全にアウトなレベルほど弛んでしまうので焦るのですが、ラインを張ってみると、魚はちゃんとフックに掛かっていることが多いです。

このようなものなのですから、フライはバーブレスにしても、さほど影響はありません。
バーブがあった方が外れにくいのは確かですが、魚へのダメージや釣り場で振り回す危険性を考えた時に、バーブレスの利点の方がずっと大きいはずです。

管理釣り場やキャッチアンドリリースの釣り場において、バーブレスが規定されているにも関わらず、バーブのついているフライというものをよく拾います。

小さいものだから気にしていないのか、老眼でバーブを潰すのが面倒だからなのか、規定を守っていない人は、ルアーフィッシングをする人よりも多い気がします。
ルアーの人よりもバーブレスフックの使用の影響は少ないものなのですから、ちゃんと決まりは守って釣りはしたいものです。