釣りにゃんだろう

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アキアジ釣りでまで電動リールを使うのか。

テレビの釣り番組を見ていたら、北海道の船からのシロザケ釣りをやっていたのですが、私はちょっとびっくりしてしまいました。

シロザケを釣るのに、電動リールを使っていたからです。

サケは、手で巻けないような魚ではありませんし、むしろ自分の力でファイトするには調度良い、最高の釣りものなのではないでしょうか。

 

 

水深が80メートルほどあるようですが、投げ釣りだってそれくらいの距離を手で巻いてきたりしてるのですし、どうしても電動リールを使って時短で寄せてくる必要はないでしょう。

それなのに、魚が掛かったらウィーンと無粋な音を鳴らして、機械でごり巻きしてきてしまうとは、どう考えても釣りの楽しみを捨てているとしか思えません。

案の定、魚がバレたかバレていないか分からなくなっていたりして、ろくに魚の引きを味わっていないようでした。

 

 

時合いを逃さないために、素早く効率の良い釣りをしたいのかもしれませんが、そんなに効率にこだわるのだったら、釣りではなく漁をした方が良いでしょう。
一匹釣れるか釣れないかになってしまったって、自分の力で釣り上げた方が、絶対に心に残るような釣りになるのではないでしょうか。

それに、シロザケなんかの何倍も重さがあるようなキングサーモンを、カナダの海で釣っている動画を見てみても、電動リールなんかは使っていません。

こういった様子を見てみても、いかに日本の釣りが効率重視の、つまらないものになっているか分かる気がします。

 

 

まあ、釣り具メーカーとしては、高価な電動リールを沢山売りたいでしょうし、あらゆる釣りで電動リールを使う流れに持っていきたいというところもあるのでしょう。

しかし、それに従って電動リールを使うかどうかを決めるのは、一人一人の釣り人です。

釣り人自身が、本当に電動リールが必要な釣りなのか考えて選択しないと、あらゆる釣りが釣り本来の楽しみを自ら捨てた、効率重視の漁のようなものになってしまうと思います。