釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

釣り竿抱えたおばさん。

ある日、私が歩いていると、対面から自転車をしゃかりきに漕ぐおばさんが走ってきました。

歳は50過ぎくらいでしょうか。
自転車に跨がりながらも、小脇に長細い段ボールを挟んで持っていて、なかなか高度な乗りこなし方をしています。

 

 

「あんなに細長い段ボールなんて、ロッドがメーカーから出荷されてくる時の物くらいしか見ないなぁ」なんて思っているうちに、おばさんは私の横を走る抜けていきましたが、その瞬間に私は段ボールに書かれていた文字をはっきりと見ることができました。

真新しい段ボールの中央には、特徴的なロゴでしっかりとDAIWAと書かれていましたから、本当にロッドだったのですね。

少し考えてみると、近くには大きな釣り具店がありましたから、おばさんは注文していたロッドでも届いて自転車で受け取りにいき、そのままのアゲアゲのテンションで駆け抜けてきたのかもしれません。

 

 

こんな予測が当たっているにしても、外れているにしても、こういったことは、とにかく良いことではないでしょうか。

新品のロッドを抱えて、テンション高く自転車を漕ぎまくるなんて、何の趣味も無い人にはできることではありません。

おばさんが独身か主婦かは分かりませんが、日々の暮らしの中で、こんなにも夢中になれることがあるのは大切なことではないでしょうか。

 

 

中年になって何の趣味も楽しみも無いと、絶望的な気分になりがちですし、精神の健康的にも良くないはずです。

夢中になれる釣りがあれば、それだけできっと心が救われる瞬間があるでしょうし、場合によっては釣りに生かされるようなことだってあるかもしれません。

それが釣りである必要はないのかもしれませんが、おばさんをあんなにハマらせてしまう釣りというものは、改めてちょっと良いものなのかもしれないなと思わされる一件でした。