なかなか魚が釣れなかったのに、ルアーやフライを交換した瞬間に一発で釣れたという経験をされたことのある人は、沢山いるのではないでしょうか?
この「変えるとくる」という現象は、どうして起きるのではないでしょうか。
カラー、フォルム、サイズ、アクションの変化。
「変えるとくる」という現象は、ルアーやフライのカラーを変えただけで起きることもありますし、サイズを変えただけで起きることもありますし、フォルムの違うものに変えた時に起きることもありますし、アクションの違うものに変えた時に起きることもありますし、色や形やサイズや動きの全く違うものに変えた時に起きることもあります。
このようにして釣れた場合に、普通は以下のように考えられます。
「この色が効いた」、「サイズを変えたのが良かった」、「フォルムが合っていた」、「このアクションだから釣れた」といった具合です。
ルアーやフライを交換したら釣れたのは事実なのですから、こういった考えが完全に間違っているという可能性は少ないと思います。
しかし、絶対に正しいと言えるかというと、そうとも言い切れないと私は思います。
例えば、黒から緑の物に変えて釣れたとしても、他の色の物に変えていても釣れた可能性はあるのではないでしょうか?
このように、交換したその物でなくても釣れた可能性はあるわけで、むしろ色や動きやサイズに「変化があった」ということが効いただけという可能性も考えられます。
もしも、私がルアーを売る側の人間だったら、こういったことを言わずに、「このカラーでなければ釣れない状況がある」とか「サイズダウンする必要もある」とか「この動きだけが効く状況がある」とか多少大袈裟に訴えて、より沢山のルアーを買ってもらおうとするかもしれません。
しかし、私はそういった立場の人間ではありませんから、「とにかく交換すれば、なんでも釣れる可能性があり、答えは一つとは限らない」ということも言っておきたいと思います。
以上のように、ルアーやフライを交換すると釣れることがあるのは事実であるものの、それの何が良かったのか、正解はそれだけだったのか、ということはよく分からないあやふやなものであるはずです。
よくメーカー側が言うような「こういう時はこれだ」といった説明にはあまりとらわれずに、深く考えずに気軽に適当に交換するだけでも、魚は釣れるのかもしれませんね。