以前、少し増水して濁った川沿いを散歩していたら、お母さんと小学校低学年くらいの男の子が歩いていました。
男の子は川の中を覗き、「コイがいる」と指差し、お母さんは「そうだね」と頷いています。
さらに、「こっちにもいる」と男の子は連続してコイを発見していたのですが、これはなかなか凄いことなのでした。

コイは、濁りの入った川で底に沈んで泳いでいましたから、日頃から釣りをしていて魚を見慣れている私でも、真面目に探さないと発見できないできない状況だったからです。
そんな状況の中で、次から次へとコイを発見できるということは、その子供は普段から川で生き物を探して遊んでいたりしているのでしょうか。
こういった能力は、大人になってから身につけようとしても、ちょっと難しいことが多いですし、やはり子供の頃に自然に触れたことがあるかという経験は、その人の感覚の形成に与える影響が大きそうです。

釣りなんかをするにしても、「あそこに何かいるな」と瞬間的に分かるような感覚は大事ですし、そういった感覚を持っていない人は、なかなか釣りが上達しないものです。
ですから、子供の頃から生き物と触れ合ったことのない人が、大人になっていきなり魚釣りをしようというのは、とても不利となるでしょう。

まあ、釣りなんてせずに一生を終える人の方が多数派でしょうから、現代社会で生きていくためには、こんな感覚は必要ないのかもしれませんが、子供が色々な能力や可能性を持っていることは無駄ではないはずです。
やっぱり、子供というものは、タワマンみたいな場所で育てるのではなく、それなりに自然の中で遊ばないといけないものなのではないでしょうか。
そうしないと、様々な感覚を失った、退化した人間になってしまうと思います。