釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

よくできた釣りの歌。

ザ・リーサルウェポンズという、ちょっと懐かしい80年代の洋楽風の楽曲に、面白おかしい歌詞をのせた音楽をやるグループがありますが、彼らの楽曲の中にはボウズという釣りをテーマにした曲もあります。

「80年代の曲って、こういうギターあるよなぁ」という雰囲気で始まり、歌われる歌詞は見事に釣り人の心情を表しています。

 

 

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期待で胸をいっぱいにして、寝不足状態で釣り場に向かう。

しかし、魚は釣れない。
何をやっても釣れない。

ここには魚は居ないのではないかと思い始める。

周りのマナーの悪い釣り人に腹が立ってくる。
ボウズが確定して絶望する。

典型的な釣り人の一日の心情の移り変わりが絶妙に纏められていて、作者は相当釣りが好きな人なのだろうなと思わされます。

この曲を聴けば、釣りをする人ならどこまでも共感できるでしょうし、釣りをしたことがない人には、釣りというものの現実を知ってもらえるのではないでしょうか。

 

 

釣りなんて、ほとんど毎回、この曲のように出発前に抱いていた希望が打ち砕かれるだけのものです。
魚なんて釣れないことの方が多いのです。

釣りをして魚が釣れると思ったら大間違いなのですから、初心者の人はあまり期待しないで始めるべきでしょう。
釣りに行っても、だいたいこの曲のようになるだけです。

ただ、いくらか釣りを続けていると、魚が釣れてしまうことがあります。
何度も打ちのめされてきた分だけ、その時は喜びが爆発してしまい、その体験は一度味わうとなかなか抜け出せない中毒性があるものです。

 

 

この喜びを知る頃には、もうボウズが当たり前で気にもならなくなっていることでしょう。
そして、この曲でも口ずさみながら、釣れない釣りを続ける釣り人になっているはずです。

釣りというやつは、魚が釣れなくても、それだけ人を夢中にさせてしまう、なかなか恐ろしい趣味なのです。