ちょっと前に、釣り番組で磯からシマアジを釣ろうとしているのを見ていましたが、その時に2メートルくらいのサメが掛かっていました。
確か伊豆の磯だったと思うのですが、近頃は海水温が高いせいか、そんな場所でも大きなサメだらけのようです。
その時に使われていたラインはナイロンの3号だったのですが、それで2メートルのサメを掛けたら、簡単に切られてしまいそうなものです。
ところが、結構な時間ファイトを続けて、結局最後はフックが伸びてバレてしまいました。
このように、ナイロン3号でも2メートルのサメとやり合えたのは、何よりも釣り人の腕が大きいと思います。
ラインやフックの強度に対して適切な力で、ロッドをしっかり曲げてショックを吸収するファイトができてこそ、サメにもそう簡単には切られないのでしょう。
それから、しなやかに曲がる磯竿であったという点も大きいでしょうね。
これがピンピンでろくに曲がらないような、最近の一部のルアーロッドだったら、なかなか難しかったかもしれません。
それくらいロッドが曲がってショックを吸収する力は大きいものですし、それを釣り人側が上手く利用することができれば、予想外の大物にも対処できるのでしょう。
近頃は、感度がどうこうと言って曲がりにくいロッドを好んだり、大きな魚が掛かった時のロッドの曲げ方を知らない釣り人が増えている気がします。
そのような釣りをしていると、一生に一度のような大物が掛かった時に悔しい思いをすることになるでしょうから、きちんとロッドを曲げて獲る技術を習得するべきだと思います。